第10話 飯塚敏郎の日記(昭和64年1月5日)
年が明けたが、世の中は自粛ムードで暗い。
「おめでとう」も控えめだし、観光も大打撃を受けているという。
テレビ番組も静かなものだ。
そんな世の中とは関係なく、我が家には喜ばしいニュースがあった。
里美が無事に男の子を産んだのだ。名前は翔(かける)にした。病院の送迎に車を使ったが、里美が妙な事を言った。
「駐車場、あそこの地面だけ熱くない?」
真冬のコンクリートにそんなわけないだろう。もしかしたら産後鬱と言うやつかもしれない。
それより、管理会社から、急いで契約書の捺印をと言われた。
日付は昭和64年1月7日。年号が変わるかもしれないからと随分と急かされた。
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