ロリコン!? この俺が! ありえないね!!

@yozuki_denpa

第1話 ロリ!ロリ!ロリ!

俺はロリ王国の王子様、俺以外全員ロリ......って夢を今朝見た。

現実とは皮肉なものだ、たった5歳下の女の子を〇〇したらタイーホだとかロリコンだとか社会不適合者だとか、根も葉もある噂ですらない国家のいんも...陰謀に俺は今巻き込まれているんだ、そうだよ、俺はロリコンさ。

「起きてよお兄!」

「おおよしよし、お前も昔は可愛かったのになぁ」

「ロリコン起きろ!」

「ぐへっ」

ボディブローを朝一で決めるのは辞めてもらいたいな妹よ、何回目だと思ってるんだ。

「みかー!ゆうやー! 遅れるわよ、早く降りてきなさいな!」

「ったく、バカ兄のせいでまた遅刻しちゃうじゃない」

「おい馬鹿とはなんだ馬鹿とは。

恥は売っても知能まで売った覚えは無いぞ」

「はいはい、行こ、ロリ兄」

それは意味がまた違ってくる、そういう前に実花は階段を降りていた。


今日の朝飯は白米にみそ汁にスクランブルエッグ、悔しいかなそれを食べる時間はない。

「行ってきまーす!」

実花は食パンをくわえて学校へ、もちろん俺も。

「なんでわたしのマネするのよ!」

ああ、これが○歳のロリなら、そう思った日は数えきれない。

そして曲がり角でぶつかるんだ、リュックを背負ったロリに。

その時だった。

「うわあ!」

どん、と鈍い音と共に誰かとぶつかる、曲がり角で。

「いってぇ......大丈夫ですか?」

見てみるとそれは明らかに自分より年下の女の子だった。

驚いたような顔をして尻すぼみしている、幸い頭を打ったりしたのではないようだ。

「ごめんなさい」そう彼女は連呼しているようだった、そして、俺と目が合った時泣き出した。

「あー!バカ兄が女の子泣かせたー!」

「ちょっと実花はだまってろ、それと食パン持ってろ。

おい大丈夫か、どこが痛いんだ?」

ロリコンなんて自称していても、実際にロリに会った時真っ先に思いつくのは自分の保身らしい、そんな自分がやるせなくて、精一杯強がって優しい笑顔を見せた。

「俺が悪かったよ、謝る必要なんてない。

だから泣き止んでいいんだぜ?」

「ひっぐ...うぅ...ごめんなさい」

「よしよし、良い子だから......」

俺はとっさにその子の頭を撫でていた、実花は軽蔑するかもしれないが、そんなことはどうだっていい。するとその子ははっとして、俺に抱き着いてきて、また泣き始めた。


少しして、女の子はやっと収まった。顔を挙げて、ぱっと泣き笑いのような表情をつくる。

「......わたし、立花いちかっていいます。

お兄さんの名前、なんていうんですか?」

「俺? 俺は井上裕也だよ」

少し驚いてしまう、しっかりした子だ。

「ほんとにごめんなさい、きっとおなかが空いてたから......」

「いや、走ってたのはこっちだしいちかちゃんは悪くないって。

そうだ、お腹空いてんなら......食べる?」

実花から食パンをとって渡す。

「えぇ、それお兄の食べかけ......」

「確かに、ごめん」そう言おうとしたのだが。

「ありがとうございます」

嬉しそうな顔をして、いちかちゃんは食パンを一かじりしていた。

「お兄、もうほんとに遅刻するよ!」

「まあ、とにかく悪かったよ。

また会うときがあったら、よろしくね」


キーンコーンカーンコーン。

チャイムは俺たちを待ってはくれなかった、正門前というのもあって、非常にダルい。

「一限ぶっちしてカフェオレでも飲もうよ、もちろんお兄の奢りで」

「いやだね」

検問されて門を通って、だらだらと上履きをはく。

なんだかクラスがざわついていた、転校生でもきたんだろ、たぶん。

席に着くととなりから話しかけられた。

「Hello!」

誰だよこのロリ。

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