一廻目 後 経験値5倍には罠があったんですね
あれから盗賊のグレイ、魔法使いのメアが仲間になった。間違いなく僕は強い。旅は順調だと思われた。しかし、レベルが確実に上がりにくくなってきている。僕たちは人魚が暴走していると噂の港に向かった。
半魚人が現れた。この半魚人、どうやら自分のことを防御魔法で覆うことができるらしい。半魚人に苦戦していたら、複数の人魚と、その大将らしき人魚が現れた。しかし、眠気を誘う魔法により、意識が朦朧としてきて連携など取れるはずがない。さらに、回復魔法を封じられ、マリが危険な状態だ。相手は防御魔法を重複させ、もうこちらに付け入る隙はない。
「逃げるしかない」
僕は過信しすぎていた。自分のレベルだけ高くても、誰一人守れない。連携だってまともに取ったことがない。
「僕がこんなところまで連れてきたせいだっ」
自分が許せない。仲間に目線を合わせてあげられなかった。全部僕が自分勝手にやっただけだ。せめて、マリだけでも守らなければ。マリはもうすでに自分で歩ける状態ではない。でもこの相手は自分のレベルでも通用しないことがわかった。正確には一人ではどうしようもない。
「......アレンくん......私は......信じてるよ。」
後悔してももう遅い。僕はマリの手だけは離さず、終わりを迎えた。
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