異世界転移超能力者

つある

第1話

 俺の部屋には幽霊がいる。


 初めて見たときはビビって固まってしまい、よく覚えていないが、女性の幽霊だということはわかった。

 今でもいやだな~こわいな~と思いながら生活している。


 正直、引っ越したいが、ここに越してきたばかりで金がない。

 幽霊は俺が寝ているときに、ただぼ~っ|とこっちを見ているだけで、特に害はないので放っている。


 そんなある日の晩のこと。


 いつものように幽霊を無視して寝ていると、急に窓の外が明るく光った。

 まぶたを閉じていてもわかるほどの強い光だ。


「なんだ!」


 と思い目を開けると、銀色の人の形をした物体が1体、俺のベッドの横に立っている。

 テレビでよく見る宇宙人のグレイに似ている。


 逃げなくてはと気付き体を動かそうとしたが、全く動かない。


 そういえば幽霊はどうなった?

 と思い目だけを動かして幽霊の方を見た。


 いる!

 まだいる!


 幽霊と宇宙人が見つめ合っている。

 なんだこいつら!?

 いったい俺の部屋で何をしてるんだ?


 しばらく見つめ合った後、幽霊と宇宙人が同時にこちらを見た。


「ヒェッ!」


 声が出てしまった。

 一人の宇宙人がこちらに手を伸ばしてきた。


 その手が額に触れた瞬間、俺の意識はなくなった。

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