芸能という概念が存在しない異世界に転生したのでお兄様をアイドルにして町おこしします
水野夏月
プロローグ
それは光だった。
心躍る音の波を泳ぐように、煌びやかな衣装をはためかせ、伸びやかに舞うひと。
目が合った。笑ってくれた。
人間の姿に、希望や救いを見出すことができるのだと知った。施しがなくとも、誰かを救えるひとがいるのだと、初めて感じた。その声で、動きで、笑顔で。
すべてを照らすために存在する人間がいるんだ。
その輝きだけが、世界を歩くための道しるべだった。
「アイドルです」
ふたりの兄たちを見つめる少女の目は、爛々とした輝きに満ちている。
「イデア兄様をアイドルにします。それをこのフヴェルの街の一番のエンターテイメントにするのです。それが、私たちのすべきこと、そして私たち一家が生き残る、たったひとつの道なのだと私は考えます」
この世界に、『芸能』を生み出すのだ。
その光で、この世界を照らすのだ。
「ここを、世界で一番楽しい街にするのです」
世界の果て、終わりの最先端のこの街を。
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