第4話 反射
僕は、独りになった。
ふと横眼に映るショーウィンドウを見る
ショーウィンドウには
フリルやリボンがついたかわいい服が飾ってある
そしてぼんやりと
僕が映っていた
「かっこいいか…」
僕は先ほど沙希に言われた言葉をつぶやいた
同時に母の呪いを思い出していた。
「あんたは、女の子なんだからかわいい服を着なさい。
スカートやワンピースを着なきゃダメよ」
僕は、かわいい服より
かっこいい服が好きだった
でもそれでは
正しい子で、いられなかった。
だから、逃げた。
親元から
その声から。
沙希は、そんなことは知らない。
言っていないから。
そんなことしたら
うちは消える
僕は、見られている。
見られているから、
何者かになれる。
じゃあ、
今、ガラスに映っている僕は──
誰、なんだろう
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