シュレーディンガーの僕

Question

第1話 僕

僕は作家だ。

最初は、売れたいだとか考えていなかった。


書きたいように書いた

生きた証がほしかった

小説はここにいるという証明書だった


気づいたら、

僕を見つけてくれる人がいて

僕を先生と呼ぶ人がいて

いつしか売れっ子作家と呼ばれるようになっていた。


「先生!次の原稿の調子はどうですか?」


僕の担当者である鈴原美智。

通称ミッチーは、僕を見つけ出し、

小説家にしてくれた恩人だ。


「ああ、それねもう少し待ってね、いまいい感じに仕上がってきているから」

僕はそう言って、パソコン画面を見る

画面には僕が今書いている小説が映っている


「今度はどんな小説なんですか?」

「うーん、僕の生き方を表したような小説になると思うよ」

「なるほど、とても楽しみです!」


電話を切り

僕は、証明書の続きを書き始めた。

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