機内の白昼夢

CだCへー

三時間前

『本日は当機に――――――』


 


 毎日聞くアナウンスですら、耳が聞き取るのを拒否する。


 まぁ、今日の仕事は特に酷かったから参っているのだろう。


 この私、有明ありあけ 三茶さんちゃは、遅すぎるのか、それとも、早すぎるのか。とにもかくにも、やっとの思いで家路についたばかりだ。


 ビジネスシートに身を預けると、睡魔が、睡魔が――――――


 不思議だ。寝なさ過ぎて、体が睡眠の方法を忘れてしまったのだろう。そうに違いない。


 それは、まぁ、時間を有意義に使えると幸せなことだと思おう。


 私は鞄を漁る。何か暇を潰せるものがないだろうか?


 なんせ目的地まではたっぷりもあるのだから。

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