平家の血筋


(そういえば、母方の祖父おじいちゃんは北条家の血筋だとか言ってたな……)


 高校生のとき、母に聞かされた話を思い出したのだ。

 簡単にまとめると、母の父=私にとって母方の祖父は、北条家の血筋であることを誇りに思っており、祖父が婿入りせず、なおかつ母が父に婿入りしてもらっていれば、私が北条姓を名乗っていた世界もあった――とのことだった。(……と思う。たぶん)


 高校生だった私は、「出身地的にありえない話じゃないけど、そんなこと言ったら誰だって誰かしらの歴史上の人物ビッグネームの子孫になるんじゃない?」という感じであまり信じていなかった(それはそうとして北条を名乗りたかった!)のだが、の一族だ。


(…………あの禿っぽいひと、子孫の成長を直接見に来たんじゃないか!?)


 繋がりそうな点と点があれば、そこを線で繋ぎたくなってしまうのが人間の性だということを、古代の文明人たちも証明してくれている。


 でも、そうだろう。そう考えたら説明がつく。疑問も解消される。思いつく中で最も通りの良い説がそれなのだ。

 ――であれば、飛び付いてしまうだろう。結び付けてしまうだろう。

 たとえそれがこいぬ座だったとしても。


 しかし、話はまだ終わらない。

 こんな中途半端な仮定では終われない。

 私は思い出した。――中学生の頃に見た、現時点では唯一の予知夢を。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る