第16話 空港で待つ

 カレーを食べながらご両親と約束したのですが、どこかで奥さんと

旦那さんを、まとめて除霊・お祓いを受けてもらうことを提案させていただきました。


とりあえず二人共入院されているので病室のどこか、できれば枕元に護符、身につけるか簡易物入れ台の上でも良いので御守りを置くように指示してご両親に渡しました。


 先に入院された旦那さんの実家は遠く離れているということで何かあったら対応させて頂く約束をしました。


「本来であればコチラが訴えられても仕方がないのに・・・式さん・・・

あなたは、なんて人なんですか・・・・こんなに良くしてもらって・・・・」


「いえ・・・困ったときは、お互い様ですから・・・」


お父様とお母様は丁寧にお辞儀をされて涙ぐんでおりました。

尾形君は意外にも子供に優しく、ずっと息子さんの相手をしてくれました。


そして大変厚かましいのですが機会を見て

又そうめん・カレーセットを、いつか食べさせてもらう約束もさせていただきました。


あの家庭的な空気もありますが本当に美味しかったのです。

何か隠し味があるに違いありません。

多分、三日後にもお願いすると思います・・・なんちゃって。


 カレーをおいしく食べて眠くなってきた私は車で和華さんを迎えに行くべく

空港に行き駐車場で尾形君と車で仮眠することにしました。

もちろんスマホ目覚ましをかけてです。


おっとホテルの予約取らないといけませんでした。


「先生どうかしました?怖い顔して」


「いやぁ霊だなんだって、俺、何やってんのかな」


「だったら俺も同じですよ、これ先生の描いた道を歩いてるんじゃないですか」


「・・・」


「どんな理想があるのか知りませんけど、今、まだ過程であって結果も出てないし未来なんて誰にもわかりませんよ

今が過去になって行って後悔しないように今がある、

なんかそんな本、読んだことありますよ」


「ご心配どうも・・・おやすみ・・・」


幼稚な私は知らず知らずに、年下の尾形君に甘えているようでした。


「・・・」

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