第2話 運命の依頼2
「すいません失礼な息子で、それで、もし受けていただけないと神主様にも、お詫びのしようが無いものですから、お願いします。
銀行からも予算が出てまして式さまの報酬も用意してございます、
断られますと銀行に顔向けできませんし、
これ少ないかもしれませんが収めていただいて引き受けていただけないでしょうか」
テーブルに複数置かれた銀行の封筒、厚さが尋常じゃない、軽く五百万はありそうだ。
「なんですコレ?あー相当ヤバイね、これさぁー金で俺が人柱になって
無事工事、終わらせようって魂胆じゃないですか?」
「いえいえ違います、この金額を指定されたのは、その神主様でして、
わたくし共が決めたわけではないのです。
しかも、これは前金で仕事が完了しましたら、また同額を差し上げる予定になっていまして・・・・」
やり取りを聞いていた尾形君が言いました。
「引き受けましょうよ式さん、だって昨日死ぬところだったんでしょう?」
私は一瞬なんて無神経な奴だとムッとしましたが一理あります。
しかも私は慢性的な金欠人間。
そうか尾形君はサイコパスなのかも知れんな・・・
「式さんが引き受けていただいた場合は当社の不動産調査室という肩書きで動いていただく手はずになっています、
名刺も作りますし経費も当社持ち、申告後の式さんの所得税以外は、すべて式さまの収入です、いかがでしょうか?」
『こんなチャンス二度とないかも・・・ま暇だし、ちょっとだけ、やってみるか』
「わかりました、やれるとこまではやりますが、ひとつだけ条件があります」
「は、何でしょう・・・」
「状況的に、もう無理だとなったら、お金は、お返しします、で私は降りる、それでよければ引き受けます」
「わかりました、もっともな、ご意見です、ではこちらの領収証にサインと印鑑、証紙に割印お願いします」サインしました。
「それと式さん、うちの会社の隣に平出医院という病院がありますので、そこで健康診断受けてください。
30分もかかりませんから上の指示もありまして式さんに労災保険かけますので、よろしくお願いします」
「労災ですか、わかりました、ついで顔の内出血や首、診てもらいます丁度良いです。ところで今回、銀行で大問題とは何があったのですか?」
「はぁ、それが本部の人間が数人続けて倒れまして、それと支店の人間が次々車で事故起こしたり、家族が異変を訴え出したり、そんな感じです」
「穏やかじゃないですね物件、手放せば良いじゃないですか二束三文で」
「それが頭取の主義で厄を福に変えるとかで、そういう方針です」
「ほぉー、で解体工事どの位、予算確保されてるんです?」
「いや・・これは絶対口外しないで欲しいのですが2億ほどです」
「えーっ、だって解体、平米10万20万にしたって、せいぜい200万から300万以内に収まるでしょうよ・・・・」
「それが地面と周辺の土地の絡みが厄介なんだそうでして・・・
それに、まだ予算追加になる可能性が大きいそうなんです。
あのすいません、私、これから報告に行かなきゃならないものですから
細かいこと明日、午前10時に私の会社に来ていただけますでしょうか
服装は自由で構いませんので、それでは、よろしくお願いいたします」
『なんだ?神主様の報酬か?大きいのは・・・』
「はい、こちらこそ、ありがとうございます、明日、伺いますので」
お父さんは尾形君に釘を刺しました。
「おい、お前まだ、お邪魔するんだろ失礼な事するんじゃないぞ」
「わかってるよ」
「それでは失礼します」
深々と一礼をして、お父様は帰りました。
「ところで尾形君A君見つかったって、どんな感じなの?」
「うん、それがさぁ・・・」
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