章介、よみがえれ かえでがくれた言葉

地下鉄のホームで入院中に書いた手紙を読む章介に、涙が


「なんで言わなかった。なんで言わなかったんだよ。ばかだよ、本当にばかだ。あいつ」

「章介くん、大会は終わった。でも、まだかえでさんと戦うチャンスある」

「無理だよ、一年待てか。待てねえよ!」

「だったらプラクティスマッチ館に行きましょう」

「あそこなら随時実施している、そうか。ありがとう、渋川さん 霧が晴れたみたいに活路は開けた。情けないよな、渋川さんに励まされて」

「借りを返しただけよ。かえでさんを助けてくれた借りをね」



プラクティスマッチ館


大会以外でプレイヤーと戦える施設で、運転免許センターに受験する前の効果測定みたいなイメージ 


「今日は家に帰るよ。なんだか疲れてきた。また連絡します。渋川さん」

「章介くん」

「はい」

「またやる気になって、わたしは嬉しいけど。今のかえでさんには届かないかも」

「そうだとしても、やるしかないんだ。俺がかえでに簿記札の世界に巻き込んだんだから」


一方、決勝戦の日に事件は起きた。


文京体育館の壁に顔芸になりながら敗退するルアードの姿が文京新聞にて掲載されていた。


話は決勝戦に戻る。


つづく

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