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「よく来たね。私は君をずっと待ってた」
脇道から来た旅人は、三位一体に話しかけました。
でも三位一体は、なんのことだかさっぱりです。
「君はだれ?僕を知っているの?」
「うん。君は”うつくしさ”のもとなんだ。
私は君に寄り添うためにここへ来たんだよ」
「寄り添うと、何がわかるの?」
「自分と相手を比べ合いっこして、足りないところを見つけたり、
教えてあげたりできるんだ。独りぼっちじゃできないだろう?」
「ここまで来るのに寂しくなかった?」
「とてもね。でもここで出会えた。それだけでいいんだ」
旅人は三位一体の右隣に並びました。
するとどうでしょう、たくさん枝分かれしていた道が、
ひとつの明るく輝く道に変わっていくじゃありませんか。
二人ともよく分からないまま、なんだか分からない自信が湧いてきました。
「じゃあ、行こうか」
「そうだね、進もう」
二人は緩やかに曲がっていく道を、
果てしない螺旋を描く線の上を、
うつくしい世界の約束のうずを、
にこにこと微笑みを浮かべながら、
ずぅっと歩いていきましたとさ。
うつくしいうず 矢張 宗輔 @YappariSohsuke
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