荒木村重の「有給休暇」持ち逃げ
光秀が書類の海に沈んでいる隙に、
摂津の荒木村重は静かに動いた。
彼は信長に「辞める」とは言わず、
城の門に一枚の紙を貼り出した。
『有給休暇申請書(私用)』
村重
「これは謀反ではない。
正当な権利の行使だ」
信長
「行き先は?」
村重
「非開示です。プライバシーです」
信長
「……それは、そういう法律か」
信長が
「代わりの人員がいないから休ませない」
いわゆる時季変更権を検討している間に、
村重はすでに有馬温泉の彼方へと消えていた。
これぞ、現代で言うところの
合法的バックレである。
松永久秀 平蜘蛛と共に果てる「炎上退職」
一方、松永久秀は、
茶室で信長による直接の引き止め交渉を受けていた。
信長は、この稀代の爆弾男を組織に繋ぎ止めるべく、珍しく温情を見せる。
信長
「久秀、その名器『平蜘蛛』を差し出せば、
お前の裏切りは不問にしてやろう」
久秀
「……上様、その茶釜は私物にございます。
BYODです」
信長
「私物であればなおさらよ。
それを織田家の資産として登録(献上)せよと言っておるのだ。
それがお前の『再契約(再雇用)』の条件だ」
久秀
「お断りいたします。
これは私の魂。会社資産(組織の一部)になるくらいなら」
一拍の沈黙。久秀は不敵に笑う。
久秀
「自らの手で爆破してやりましょう。
もはやこの世に、
上様が管理できる『松永久秀』というリソースは存在しませぬ」
信長
「……理屈は、通っている」
次の瞬間、
平蜘蛛は轟音と共に爆散した。
信長の説得を「物理的な資産廃棄」で拒絶し、
一円の利益も残さずマーケットから消え去る。
これぞ、究極の炎上退職であった。
一円の利益も残さずマーケットから消え去る。
これぞ、究極の炎上退職であった。
-現代の実務へ 光秀にならないための3つの教訓-
現代の職場で生き抜くための教訓を挙げる。
① 非弁業者に騙されるな
会社と交渉できるのは、弁護士か労働組合だけ。
「安さ」と「即日」に釣られると、光秀になる。
② 備品は先に返せ
鍵・PC・データ。
会社側の攻撃材料を残すな。
エビデンスは命綱である。
③ 感情ではなく、法を盾にせよ
「辞める権利」は民法で保障されている。
怒りではなく、条文で信長を黙らせよ。
-泰平の世、あるいは静かなる牢獄-
報連相が完璧な国では、
辞めるにも、
逃げるにも、
爆発するにも、
すべて手続きが必要だった。
だが――
手続きが完璧であればあるほど、
人は静かに壊れていく。
戦国が終わったのは、
刀が減ったからではない。
書類が増えすぎたからだ。
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もし織田信長が「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」を徹底しすぎたら―光秀、本能寺の変を本人に事前相談する @tyatyauran
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