極限の「相談(ソウ)」
接待役を解任され、戦場でも二十四時間の狼煙監視。
もはや光秀の精神は限界に達していた。
脳内は「信長を殺したい」という一念に支配されるが、重要事項を報告せずに実行した際のペナルティへの恐怖がそれを上回った。
「黙って殺せば、後でどんな始末書を書かされるかわからない……」
ついに光秀は、本能寺に滞在中の信長のもとへ、震えながら「相談」に赴く。
光秀
「恐れながら、明朝、上様を火攻めにしたく……
事前にご相談に上がりました」
信長
「……ほう。アジェンダ(議題)はそれだけか?」
死をかけた企画会議
信長は光秀が持参した「本能寺襲撃計画書」をじっくり読み込み、赤筆を入れ始める。
信長は異常なまでの完璧主義者だった。たとえ自らの死であっても、部下の不手際で汚されることだけは許せなかったのである。
信長
「光秀、この兵の配置では裏口の守備が手薄だ。俺が逃げてしまったら、このプロジェクトは失敗だぞ」
光秀
「はっ! 申し訳ございません! 直ちに修正いたします!」
信長
「火を放つタイミングも計算したか? 一番『画』になる時間帯を選べ。あと、遺体の回収不可を担保するエビデンスも必要だ」
自分の死を「最高のイベント」として成立させるべく、信長による地獄のコンサルティングが朝まで続く。
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