第3話 投石をしました。

カタパルト完成。


てこの原理で石を遠くへ飛ばす投石機。

石を飛ばす型と、巨大な槍を射出する型、二種類を用意した。


実験。


合図と同時に、

うなりを上げて放たれた巨大な槍が――


ドンッ!!


城門の中央に突き刺さり、

木と鉄をまとめて引き裂いた。


一点集中。

破壊。

まさに開けゴマ。


「……ほう、ええ音したがや」


「門が……割れとる……」


「化け物みてぇな兵器だで……」


兵たちは引きつった笑いを浮かべていた。



【六角討伐、出陣】


六角氏は尾張の国の上南部にいる勢力です。現在の近江地方

美濃の国、斎藤道三と仲は良かったそうですが今はもちろん交友は断絶してます。


さぁ出陣です。装甲車部隊15車両 カタパルト4車両 盾の部隊と槍の部隊

ハングライーの部隊と並んで歩く姿は、西洋と東洋の融合した感じです。


六角義賢・六角義治、親子は平原に軍を構えています。

本当の歴史では1568年に信長様が戦いを始め1571年に降伏します。

しかしそんな時間をかけてもらっては困ります。(3年間ですよ)

1558年 半年(6ヶ月)で六角一族滅亡を目指します。



美濃からは柴田勝家の軍団。

黒光りする甲冑美濃の槍部隊。

長柄の槍が林のように揺れる。


盾部隊との隊形は、

まるで一つの生き物のようだ。


「……かっこええな」


「死神の行進みてぇだがや」


西洋の鉄と、東洋の陣。

異様な軍勢が、平原を進む。


六角義賢・義治親子は、平原に陣を張っていた。


「織田の小僧め……」


「ここで止めたるしかねぇな」


「鉄砲隊、前ぇ出ぇ!」


「槍衆、後ろ固めぇ!」


だが

彼らは、まだ知らない。


合戦、開幕


命令を下す。


「カタパルト部隊!前方の六角軍へ、投射!」


次の瞬間。


ゴウンッ

ゴウンッ

ゴウンッ


空が、鳴った。


「……な、なんだで!?」


「空から……石が……!」


ドォォン!!


巨大な石が地面を砕き、

人を、馬を、まとめて潰す。


「ぎゃああああ!!」


「脚が!脚がねぇ!!」


「助けてくれぇ!!」


骨が砕け、

内臓が飛び散り、

叫びが途中で潰れる。


「仏さまぁぁぁ!!」


「母ちゃん……!」


逃げようとした兵の背中に、

次の石が落ちた。


ドンッ!!


そこに、もう人はいない。


装甲車、突撃


ガタガタガタガタ――


鉄の塊が前進する。


「……来よった……」


「またあの鉄の箱だがや!」


装甲車から、矢の嵐。


「ぐあっ!」


「腹ぁ!腹ぁ刺さった!」


「抜けん!矢が抜けん!」


倒れた者を、

後続の装甲車が踏み潰す。


骨が砕ける音が、

戦場に響く。


空からの死


大きな影。


見上げた瞬間


「……空ぁ!」


「人が……また飛んどる……!」


ドンッ!!


爆発。

血と土が混ざり、

身体の一部が降ってくる。


「……腕……誰の腕だで……」


「わしの……わしの友だち……」


柴田勝家、号令


戦場に、野太い声が響く。


「槍たぁい!! 前ぇ出ぇ!!

 槍衾、組めぇぇぇ!!」


黒甲冑の槍衆が前進する。


「押せぇ!!」


「逃がすなぁ!!」


長柄の槍が、

逃げる六角兵の背中を貫く。


「やめてくれぇぇ!!」


「降参だでぇ!!」


「知るかぁ!!」


槍が抜かれ、

血が噴き出す。


倒れた者の上を、

次の兵が踏み越えていく。


六角軍、崩壊


「もう……だめだ……」


「城へ……城へ戻れぇ!!」


六角軍は散り散りになり、

義賢・義治は城へ逃げ込んだ。


平原には

死体、死体、死体。


呻き声だけが残る。


城を前にして


(城攻めか……

 石も、だいぶ使ったな……)


その時。


「玄白殿ぉ!」


木下藤吉郎(秀吉)が駆け寄ってきた。


「ぜひ、城攻めはわしに任せてほしいがや!」


「考えがあるでな」


「城、干したる」


「兵も民も、 一人残らず腹減らして、

 泣いて降参させたるがや」


(……干し殺し、か)


「任せてちょーよ。一年もかけやせん」


「半年で、 六角、干からびさせたるで」


藤吉郎の目は、妙に冴えていた。


戦は終わらない。


形を変え、

より静かで、

より残酷な戦が始まろうとしていた。


___________________


【兵糧攻め=干し殺し(飢え殺し)】

古代から伝わる城攻めの戦法で秀吉が得意とした。(水攻めもある。)

相手の食糧を断ち。城を包囲。絶望感を与え城の備蓄している食糧を

なくさせる。城内では多数の餓死者を出し人道的な戦法ではないが

味方の損害が最小にすむ戦法である。


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