第10話 始まりの物語

前回のあらすじ

銀狼族のリンは麺汰と救護室にて話す。その中でリンは麺汰の強い生きざまに惹かれていき、いつしか一緒に行動したいと考えた。リンは意を決して麺汰をパーティに誘う。しかし麺汰はパーティの事を知らなかった。


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俺の名前は麺汰。銀狼族のリンからパーティ?に誘われました。

パーティっていうのがよくわからないけど、こんなに可愛い子から何かに誘われるなんて正直少しテンションが上がってしまった。


「パーティっていうのはですね、冒険者活動を共にする仲間の事です。一緒にモンスターを討伐すると経験値は1/2になり、レベルは上がりにくくなりますが、安全性の向上と、役割を決められるので大多数はパーティで活動しています。」


「へぇ~。」


「私のスキルは弓士です。麺汰さんは近距離戦闘タイプだと思いますので、相互補完できていいと思うんですけど……。」

リンの声が徐々に小さくなっていく。手はぎゅっと握られており、少し震えている。


俺の答えは決まっていた。

「リン!これからよろしく!」


それから俺たちは他愛もない話をしてけがを治すことに専念した。


「お~い!麺汰!」

鑑定してくれたおじさんが救護室に来てくれた。


「おじさん!」

「おじさんって(笑)。確かにおじさんだけどよ!俺はゴーズってんだ。名乗るのわすれてたか?」

ガハハと豪快に笑うゴーズ。この人は本当に……優しい。職人の親分みたいな人だな。


「で、ゴーズさん、お見舞いにでも来てくれたんですか?」

「んまあ、そんなところでもあるんだが、たまたま余ってるポーションがあったからよ!麺汰にやるよ!」


「ポーションってなんですか?」

「ポーションっていうのは、純度によるがけがを治せる液体だ。麺汰のぶんとそっちの女の子の分。二つやるよ。」


「えっ!?」

リンが反応する。

「そんな高い物いただけません!」


「いいってことよ!俺の勘だが麺汰は将来大物になりそうだからな!出世払いってことにしといてやる!!」

ガハハ!!と笑いながら言うゴーズ。


「よくわからないけど、ありがとうございます。ゴーズさん。いただきます。」


ごくごく……。俺の体から緑の光が漏れる。

「な、なんだ!?」


「安心しろ。それはけがを治している兆候だ。」


10秒が経ったころ強烈な緑の光が発生する。

「おおっ!!」


「ガハハハ!!俺も最初のころはそんな感じだったな~。ほれ、嬢ちゃんも飲みな!」


リンは怖がっているのか心配そうに俺を見る。

俺は飲んで大丈夫だとジェスチャーで伝える。


リンもけがが治り、ゴーズが笑いながら救護室を出ていく。


俺とリンも救護室を後にする。


「また、明日8時にギルドで!」

「はいっ!」


夕日に照らされながら帰る場所に向かう。

また、明日か……。


どこかしらから鼻歌が鳴ったそう。

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