守りびと

みぃ

まか不思議








おーい


​おーーーい


​聞こえますか


​ぼくのこの声


届いていますか


​確かに 繋がっていたはずなのに


ある時ふいに ぷつりと


音信は途絶え 景色は止まる


​「もういいかい」


問いかけても 答えはなく


虚しくひとり


声だけが 宙に舞う


​穏やかな時の流れのなか


ぼくは静かに 夢を漂っていた


まどろみを彷徨う 淡い時間


​時が止まってしまったのではないか


そんな疑いさえ抱かぬまま


ぼくは「時の舟」で眠り続ける


​遠くから見つめる 誰かの視線


ぼくは知っていた それが誰なのか


瞼を閉じていても感じる 柔らかな息遣い


​眠るぼくを ずっと守っていたのは


あの日 深く傷ついて立ち止まった


遠い日の ぼく自身だった


​そして いま


ぼくはそっと 瞼をひらく


溢れる光を 身体いっぱいに受け止めて




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守りびと みぃ @miwa-masa

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