第14話 群れ


広間に出た瞬間、

影が動いた。


一体ではない。


三体。

いや、

五体。


中型魔獣の群れ。


これまでなら、

即座に

引き返していた。


だが、

今は違う。


《テラ・バスティオン》。


詠唱と同時に、

大地が

唸りを上げる。


床が隆起し、

魔獣の足を

絡め取る。


「……強すぎる」


魔獣は、

抵抗すら

できなかった。


岩に押し潰され、

動かなくなる。


ロックは、

呆然と

その光景を

見つめた。

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