お前の目は節穴か
まるちゃん
第1話
毎日毎日履歴書を書いている。
最初は紙に書くタイプも応募していたが
毎回こんなん書いてられっかよと
今は専らパソコン。
紙のところは受けない。
履歴書は通る。
問題は面接。
今日は
大手食品メーカー。
はぁ、行くか。
待合室に入った瞬間
皆同じスーツで髪をセットし
背筋が伸びている姿をみて
きもちわりぃ
何回受けてても毎回はじめはこの感想。
まあでも自分も全く同じスタイルなんだけどな。
いざ面接が始まるとロボットみたいに志望動機やら自己PRやらをスラスラ話してる。
俺は…ありのまま。
志望動機は商品が好きだから。コンビニ寄ると必ず買っちゃうくらい好きだから。
自己PRは運がいい。
だってパチンコも競馬も結構な確率で当たる。まぁかなり少額だけど。
あとな物をよく無くすけど絶対出てくる。
でもこれを言った時の面接官の顔は引き攣ってた。
こんなんじゃダメだってことはわかってる。
定型文もわかってる。
でも、好き以外に受ける理由あんの?
好きか金かしかねぇだろ。
試験会場をでて歩いていたら
さっき面接会場にいた爽やかな男がいた。
そいつは面接会場のピシッとした姿とは違いネクタイを緩め歩きタバコをしていた。
自己PRで正義感が強いって言ってたくせに。正義感が強い奴に怒られるほうじゃねえか。
ま、俺はそうじゃないから見ないフリするけど。
でもきっとあいつは受かるんだろう。
人事くそくらえ。
大学四年の冬
未だ内定は一つもない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます