キャラメイクから始まる、異世界転生譚

Sulef

転生とキャラメイク1

俺は栗栖 蛍(くりす ほたる)、高校生だ。

学校へ向かう途中、突然意識を失い、気づいた時には何もない白い空間に立っていた。


周囲を見渡すと、宙に浮かぶ一つの画面が目に入る。


画面には《ステータスウィンドウ》と表示され、その下に**「開始」**の文字があった。


恐る恐るそれを押す。


すると、


――貴方は死にました。ですが、異世界に行く権利を得ました。


と、感情のこもらない文字が淡々と表示された。


「なんだってーーーーー!?」


混乱する俺をよそに、再び文字が浮かび上がる。


――これから行く異世界は、剣と魔法の世界です。ダンジョンやさまざまな種族や魔物が存在します。


(俺は……異世界に行くのか?

 いや、そもそもなんで俺なんだよ……)


考えても答えは出そうにない。


(とりあえず、今はウィンドウを見るしかないか)


再びステータスウィンドウに視線を向けると、新たな表示が現れた。


――1000ポイントを付与します。

 このポイントを使い、種族・スキル・武器を自由にカスタマイズできます。


(なるほど、能力を自分で決められるのか。

 じゃあまずは……種族からだな)


そうして《種族一覧》を選択すると、無数の選択肢が表示された。


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種族一覧


人間:50

 適応力が高く、あらゆる職業に就ける。

 特性:適応力 ― 個人差あり


エルフ:100

 長命で、弓や魔法の高い適性を持つ。森で暮らす種族。

 特性:聴覚強化 ― 広範囲の音を聞き分けられる(ON/OFF可)


ドワーフ:100

 小柄で器用、鍛冶の適性が高い。

 特性:耐久力 ― 防御力・耐性上昇


獣人族(各種):100

 選択した動物種によって能力が変化。

 共通特性:動体視力強化


精霊族:150

 司る属性に応じた無効化・操作能力を持つ。

 特性:属性無効化


吸血鬼:150

 血を操り、吸血によって回復する。

 ※日光下では能力低下

 特性:血液操作


妖狐:150

 幻術・魔術の適性が高く、人を欺く。

 特性:幻惑


天狗:150

 翼を持ち、風を自在に操る。

 特性:烈風


鬼人:150

 巨躯と怪力を持つ近接戦闘の達人。

 特性:筋力強化


※補足:種族はレベルカンストで上位種へ進化

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(すご……多すぎて迷うな)


さらにステータス欄には、種族を混ぜてハーフにできると書かれていた。


(ハーフなら特性を二つ取れるのか……)


《ハーフ選択》を押すと、


――ポイントを2種族分消費し、種族特性を2つ獲得できます。


と表示される。


(よし、ハーフにしよう。

 理屈より……直感だな)


一覧をスクロールしていると、吸血鬼の項目が目に留まった。


(吸血鬼か……能力はかなり強そうだ。

 日光のデメリットはあるけど、それ以上に魅力がある)


▶ 種族:吸血鬼(150)


(さて、もう一つは……)


俺が次に選んだのは――妖狐だった。


(幻術で姿や種族を偽装できる。

 旅をするなら、これ以上ない能力だ)


▶ 種族:妖狐(150)


選択が確定した瞬間、身体に違和感が走る。


頭に耳が生え、腰には狐の尻尾。

そして、口の中には鋭い牙が生えていた。


(なるほど……種族の特徴がそのまま出るのか)


ポイントを確認する。


【使用ポイント:300】

【残りポイント:700】


(よし、次はスキルだな)


俺はそう考え、スキル一覧を押した。

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