俺の親友が勇者なんだけどあんまりやる気がないみたい

@HUKAHILE

第1話 俺の親友が勇者なんだけどあんまりやる気がないみたい


ここはシウユ国の中にある小さい村。ルーワ村。この世界では13歳、言うてガキだけどこの歳になると神からスキルを授かる。まぁ人によるけど、このスキルによって将来にとても関わるのだ。例えば回復系魔法だったら回復士になれるし、勇者だったら勇者になる。そんな感じで親友が勇者に選ばれた。話は少しだけ巻き戻る。


俺の名前はカウル。ただの13歳。そして同い年に親友のリクがいる。今日は教会でスキルを授かる日だ。


「なーリク!どんなスキル欲しい?!」


「回復とかがいいな。人を助けるスキルが欲しい。」


もちろんスキルがあれば魔力もある。魔力もあれば魔物だっている。魔物といってもかなり昔、大量の魔力を浴びた生物が、魔力を帯びた化け物になったらしい。それと同時に魔王やスキルも生まれたらしいけど、みんなもよくわかってない。リクは昔その魔物に襲われたけど、治癒系のスキルを持つ冒険者に助けてもらったらしい。だから回復スキルに憧れてるわけだ。


「え〜?回復とかよりやっぱ攻撃系のスキルでしょ!かっこいいし。」


「わかるけどやっぱり回復だよ!だって人を助けられる方がかっこいいもん。」


「回復しかできなくて、そのまま殺されたらどうすんだよ!やっぱ攻撃だね。」


二人が睨み合っていると教会の鐘が鳴った。


「「やっべ遅刻する!!」」


(危ない、遅刻するとこだった。先に授かる人がいて助かった。)


「カウル!次は君の番だよ!」


「危ね!ボーッとしてた!ありがと!」


台の場所まで焦り気味の早歩きで近づき、スキルを授かった。


(俺のスキルは〃カウンター〃。避けたり防御した瞬間に攻撃を入れるとダメージがとても上がるらしい。)


「戦闘向きだけど、使いづらそうだ。」


終わった人は一礼し、速やかに教会から離れる。出る途中リクが手を振ってくれた。俺も手を振りかえした。


リクを待ってるとすごい大きな声が響いて聞こえた。そのあとリクがやってきた。


「どうだった?!」

「俺は〃カウンター〃!極めればきっ…」


遮るようにリクは言った。


「スキル、〃勇者〃だった…」


こうして少し長かったが冒頭に戻ってきたわけだ。このあと歓迎会があったがあまり覚えていない。そりゃ勇者なんて出ればほとんど勇者の歓迎会だ。


その次の日の朝。リクに会いに行った。すぐ家から出てくれたからこれからの話をしようと思った。


「勇者として魔王を倒す旅をしに行くんだろ?じゃあまた会おうな。」


少し戸惑ってリクは言う


「それなんだけどさ、やりたくないなって…」


「は?何でだよ!せっかく勇者になったのに…」


「なんか、勇者になった途端、何もしたくなくなっちゃってさ」


「わかったよ。じゃあお前がやる気出るように一緒に修行しよう!」


「は?いや、え?やりたくないんだけど」


「大丈夫、大丈夫!一緒に木刀を振り回して、やる気出るまで稽古するだけだから!」


「まぁそれくらいなら、いいけど…」

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