1章 命①
2015年、6月13日 午前9時35分
カタカタと壁にかかったアンティーク調の置き時計の秒針が揺れる音に混じって窓を打つ雨音が聞こえる。
「雨、強いな」
随分と今年は雨が多い。窓の外の天気を見て少しだけ気分が重くなる。
町外れの森の奥にある人形雑貨店
そこに住み込みで働く
店内はアンティーク調の家具と白い壁紙で統一されていてその中に不規則なのか思いつきなのか分からないが店主が作り上げ次第に次々とビスクドールを置いて行く。
彼女達の眼は硝子玉とは違う、かといって人間……生物の眼球とも違うなんとも言えない眼。ビスクドールの眼を合わせても、何も視えない。
写っているのは肩にかかるくらいの黒いセミロングと紫色の瞳、なんてつまらない顔をしている奴なんだ。
感じられるのは
「虚、その子達を視ても……何もないよ」
レジカウンターの後ろにある扉から現れたのは10代前半と思われる銀髪に青い瞳を持つ少年姿を持つ、変声期を終えた低い男の声を持つ男性。
中に飾られたビスクドールのように整っていてなんともいえない空気を纏わせた奴。
「
伽藍堂の店主であり、ここに飾られた彼女達を作っている男だ。
「仕事が入ったから、行ってきてくれる?」
宵は勝手に私の外出用のショルダーバッグを持ってきて私の何処かに置いて放置していた携帯電話を入れる。お願いではなく強制ではないか。
「場所はいつもの喫茶店で、10時にマヤが来るからよろしくね」
私の片眉がピクッと勝手に動く。
私の意見も聞かずに「はい」とショルダーバッグと黒い薄着のパーカーを渡してくる。
私は不服そうに受け取り黒いパーカーをノースリーブの白いワイシャツの上に羽織りファスナーを上げる。黒いジーンズのベルトに引っ掛けていた掃除道具を宵に渡す。
「……行ってくる」
宵の微笑みを睨みながら私はわざとブーツのヒールの音を立てて出た。
伽藍堂のある森を抜けて、人道に出る。誰も立っていないバス停に立ってバスを来るのをちらちらと車道を見ながら待つ。
さした傘に当たる雨の音、嫌いな音だ。雨は、あまり好きじゃない。
私が
数年前、私は雨泥に汚れ傷だらけの死にかけで伽藍堂の前に倒れていたと宵は言っていた。
覚えているのは雨の日、必死に何かから逃げながらたくさん傷つけられながら伽藍堂の森に入って行った。伽藍堂を何かは知らなかったがそこに行かなければならないと解っていた。でも、途中で思った。
私はどうして傷つけられているんだろう……どうして私は生きることに固執しているんだろう。そんな事を考えながら私は意識を失った。
次に目を覚ました時は、伽藍堂の中。
身体は全然言うことを聞かない。電源が切れた機械のように微動だにしない。動くのは眼球だけだった。
「やぁ、お目覚めかな」この日を境に何もなかった私を、記憶のない私を、おもいを知らない私を、宵は助けて、虚という名前を与えてくれて、居場所を与えてくれて、感情を教えて貰った。
「私は、人になれているのか」真っ白な手のひらを見て呟く。
ぶぅぅんと、バスが走ってくる音が聞こえてきた。私は手を下ろして持っていた傘を閉じる。停車したバスの扉を潜って1人用の席に座って窓の外を何も考えず見つめていた。15分程して待ち合わせの喫茶店前のバス停に着き、バスを降車する。
【喫茶 クレシェンテ】
赤煉瓦色のアンティーク調の昔からあるらしい喫茶店。正面入り口の近くにある窓際の席で待ち合わせの人物がいるのが見えた。
時間はまだ5分前と余裕があるはずなのに、いつも早く着くな、あの女。
カランカラン、と落ち着いたドアベルが鳴る。軽やかな足取りで私と同じ歳くらい、10代後半の女性店員が私の前に来た。彼女はここでバイトしている女子高校生だ。
「待ち合わせで来た」といつもと同じ台詞を言うと
「いらっしゃいませ♪ いつものお飲み物でよろしいですか?」
首を左に30度程傾けて微笑む彼女に私は頷いた。待ち合わせ相手がいる窓際の席に座ろうと近づく。
対面の席に座るセブンスターを吸う20代後半の女性は紅い瞳を私に向けてきた。
「よう、来たか」ハスキーで落ち着いた声が私に話しかける。
私が来たからか、彼女はまだ吸い始めたばかりであろう煙草の火を灰皿に押し付けるように潰して消した。
前髪をセンター分けにし、首にかからないくらいバッサリ切られた黒髪。凛々しい顔立ちのせいか肩幅が女性にしては広いからか宵より男性に見える。というか、いつも男物の黒いスーツを着ている。自分から故意に男と思わせているようだ。
「宵に頼まれたから」呟くように答えながらマヤの向かいの席に座る。
正直、この人は私を宵とは違う角度から見透かしてくるような感じがして余り好きじゃない。悪い人ではないのはわかっているのだがどうも苦手だ。
「忠実じゃないか、宵に」
私は無言のまま、マヤの顔を見つめる。マヤがフッと鼻で笑って
「悪い、言い方が悪かったな。本題に入ろう」
マヤは本題に入ろうと言いながら無言だった。私が不思議に思っていると女性店員がいつも頼んでいるホットのカフェラテを運んできた。
「ごゆっくりなさってください♪」
ふわっと笑って言う女性店員をマヤが引き留める。
「お嬢さん、最近の女子高生の間で流行ってることとか何でもいい、なんかないか」
女性店員が少しだけ困った顔をした。この人はマヤが刑事だと知っている。刑事に知られたくない何かがあるんだろうか。
「……刑事さん、私はそんなことしてないですよ」
そんなこと? そんな事とはなんだ。先ず、何の話をしているかよくわかっていない。
なんて考えていると、喫茶店の中で流れている天井にぶら下がっているテレビでニュースが流れる。
【女子高生連続怪死事件、犯人特定ならず】
2人の会話を無視してニュースを黙って見てみる。
ここ1ヶ月の間に5人、夜中に女子高生が殺されている、にも関わらず犯人について全く分からない。それに怪死としか発表されていない。殺害方法、死因については報道規制がかけられているのだろう。事件現場の付近の学校は放課後活動や外出時間の制限をかけているにも関わらず被害者は増え続けている。
何故、女子高生に拘る。大人の方がその辺にたくさん居るだろうに。
「……これだけじゃ視えない、な。」私は飲み慣れたカフェラテを飲んで呟く。
「え」女性店員が困惑した顔で私を見てきた。私は1回瞬きしてまたカフェラテを口に運ぶ。
「女子高生が夜に外出している一般的な理由は塾、バイト、遊び……っても22時以降までには家に帰るように最初の2つの塾側、バイトの雇用側も気をつけている筈だ。だとしたら遊びで何か流行ってるんじゃないかって私は考えていてな……そういうのは現役に聞いた方が早いと思ったんだ」
女性店員は困った顔をして、周りに他の来客が来ていないのを見るとさっきよりも控えめな声で
「私の通っている高校もですが……友達経由でバイトより稼げるから一緒にやらないかって話を頂いて」
「何を」私が聞くと少しだけ顔色が悪くなって女性店員の震えた唇が呟く。
「……パパ活」
パパ、カツ? カツ、かつ?
わからない単語が飛び交っていて取り敢えず、私はテーブルにそっとカップを戻した後、ふあ〜っとあくびが出た。
全く話についていけない私は外の穏やかな日常を見る。
親子で手を繋いで歩いている姿、学生らしき男子が単語帳をめくってバス停でバスを待つ姿、慌てて会社に向かっているんであろうスーツ姿の30代くらいの男女。
「なるほどね……」マヤは納得しながら頷いて何かを聞いている。女性店員は1度だけ頷く。
「わかった、ありがとうな。勘定を頼むよ」伝票を持ち、マヤが立ち上がる。私も立ち上がりマヤについて行く。
「嬢ちゃん、困ったことあったら気軽に相談してくれ。今日はありがとうな」
レジ打ちをする女性店員に優しく微笑むマヤに女性店員も安心したのかいつもの明るい笑顔に戻っていた。
私は、と言うと様子を見た後に一足先に喫茶店の外に出て携帯電話でさっきの単語パパ活を調べていた。
若い女性が金銭や食事などを対価に赤の他人、中年男性が多いらしいが、そういうのとデートをする……らしい。時間制限の恋人、みたいなものなのか?
詳しくはよく理解できないが、普通のアルバイトより稼げるということだろう。
「なーに、調べてんだよ」会計が終わったマヤが私の肩に腕を乗せる。
画面を見られそうになったので慌てて携帯電話を閉じた。
「……別に……」
「ほぉーん……ん……」マヤがなにかに気づいたように声を漏らした。
!?
私は思わず、マヤの腕を離して車道を飛び出し向かい側の歩行者通路の路地の方に走る。
さっき、私とマヤを見ていたナニカがいた。
真っ黒なフードを被って顔を隠しローブなのかマントなのか分からないものを羽織っていたが、
追いかけると、路地裏の行き止まりで何もない。彼奴、何処から此処を抜けたんだ。いや、隠れているのか。
「……なんで」確かに此処に入ったのを見た……。
私は路地裏をチラチラとなにか襲ってこないかと警戒しながら見回す。カバンの中から武器を出そうとすると
「下がれ!」マヤに腕を思い切り引っ張られて私の足がバタバタと後ずさる。
その直後だった。
グシャッ!!
激しく地面に何かが叩きつけられた。赤黒い液体が激しく散り、ソレに混ざっていた吐き気を誘うぶち撒けられた脳みそ。
「……人、間?」
私は激しく地面に叩きつけられたソレを見て呟く。赤黒い液体がじわじわと人間だったモノから漏れ出し、地面に吸われきれず雨水に混じって此方にまで寄ってくる。
あ、これ……似たのを……
「神崎だ、**十字街、ルートA地点の路地裏。ビル屋上から推定20代後半から30代の女性が落下してきた。ああ、そうだ。犯人らしき人物は見てない。私は現場に遭遇してしまった子供を保護した。返り血を浴びているから着替えと私の家で聴取するから現場を頼む。ああ、よろしく」
マヤの通話の声と抱き寄せられた肩から伝わる体温がぼぅっとしていた意識がはっきりさせる。
「おい、虚。大丈夫か」
マヤに頬をそっと触れられ、私は思い出したように持っている革製の薄くて着け心地のいい黒い手袋を片手にだけはめる。
「……この女、喫茶店の中から暇つぶしで外を見ていた時に慌ててた2人組の女だ」
「虚、ちょっと待て」マヤの言葉を無視して私は死体に触れ、記憶を見る。
宵が言うにはこの力は【
魂に刻まれた能力らしく、眼球を潰しても摘出しても強力すぎると視界で認識せず声等と言った何かスイッチが体内にあるらしく使うことも可能らしい。私にも条件があり、私は触れた生命体、またはだったものの強く残った記憶を見ることが出来る。ただし、生きていれば記憶は更新されていく。
死んだものは魂が器から離れてしまうから情報が抜けていく。
ただ、この女は死にたてだからまだ完全に記憶は消えていない。
*落ちてきた女の記憶*
「……子供は堕ろさないから」
どんよりと滲んだ灰色の空、雨は小雨にまで弱まっていた。屋上に設置された休憩所と、鉄柵をぎゅっと強く握る黒いスーツの女。
女の腹部は目立つ程膨らんではいないが女の両手の指には指輪はついていなかった。
「どうやって育てるんだよ、僕はっ!」
この黒いスーツの男は心底、困ったような、焦っているような顔をしていた。七三分けの黒い髪、癖毛で顔は中性的、左目の下に涙ぼくろがある。
そして、左手の薬指には指輪がはめられていた、既婚者なのか?
「……1人で育てていくから、そのまま社長の娘と結婚したら良いじゃない」
女は強い決意を、自分の腹を撫でて改めていた。
成程、交際して子供ができたものの男には婚約者が出来たのか。
「……けるな」
「どうしたの、私達……別れるんでしょ。
良いわよ……プロポーズ、8年も待ち続けていたけど貴方にはそんな気なか……」
女が言い終える前に、男は鬼のような形相で女を勢いよく脚から持ち上げて下に突き落とした。
女は、絶望した。
愛していた男に殺されることになる理由が2人の愛の形だと思える存在が、男にとって邪魔な存在にしか思えていなかったことに。
どうしてこんな男の為に8年間も時間を捧げて、綺麗でいようと努力して、好きな食べ物や趣味を共有出来たらって思っていたのにっ
想っでイダノニッッッッ!!!!!!!!!
『虚』プツン、と女の記憶との接続が宵の声が耳に届いたと同時に記憶の接続が切られた。
「お帰り、虚」マヤの声で私は完全に意識を取り戻す。
私はマヤに寄りかかる形で女の死体から距離をとって座っていた。
警察が集まってきている中、私は着ていたパーカーのフードを深く被らされ耳には携帯電話をあてられていた。
『虚の意識が戻ったなら僕は仕事に戻るよ。いいね、虚』
電話越しに聞こえる宵の声は、安心感と何か苦しい感じが混ざっていて思考が狂わされる。
「あ、うん……大丈夫」
そう言うとマヤは私の耳から携帯電話を離して、他の警察官に指示を出しながら殺害現場を離れた。
喫茶店から一番近い有料パーキングに着く。
「じゃあ、これから
「大丈夫」
多分、通話でも宵は私はまだ動ける筈だから当初の予定通り動くように言っているんだろう。
「問題ない。マヤの家に行く、今回の依頼の資料と話を聞いていない」
「……辛そうだったら勝手に帰すぞ」マヤの声から少しだけ圧を感じた。
着飾っていない、本来の性格に近い状態のマヤ。
「わかった」私はそう言ってマヤが乗り込んだワインレッド色の車の助手席に座って女の最後の記憶の事を走行中話した。
車で15分程か、マヤの住む高層マンションにつき、殺風景な部屋に案内される。
黒いカーテンが窓の全てを覆い隠していて電気をつけられる。床にはローテーブルとその上に雑に並べられた資料や飲みかけの蓋付きのエナジードリンク、吸い殻の溜まった灰皿が置かれていた。
……汚い。眉間に皺を寄せて口角が自然と口角が逆に弧を描く。
「じゃ、じゃあ虚はシャワー浴びてこいよ。合いそうな服と……下着は汚れてねぇだろうから要らないな」
頷いた私をマヤはバスルームに案内して
「じゃ、脱いだ服は洗濯機に突っ込んでくれ」マヤはすぐ扉を閉めていった。
はぁ……と溜息をつきながら着ていた服を脱ぎ洗濯機の中に入れて下着は分かりやすく畳んで置きバスルームに入ってシャワーの蛇口を捻って温かい湯を浴びる。
「……雨とは違う、雨とは違う」自分に言い聞かせる。シャワーは、あまり得意じゃない。
雨に似ていたから最初は怖くて1人じゃ入るのが怖くてし仕方がなかったのを覚えている。
虚の前の私はどんな子供だったんだろう。
空っぽの私の前は、どんな風に過ごしていたんだろう。
でもこんな事を言ったら宵やマヤは空っぽなんだから、これから色々学んでいけばいいって言うんだろうな。
シャワーを浴び終えた私は用意された服に着替えてリビングに戻る。
「おー……似合ってんじゃん」
マヤはパチパチと手を叩いてヒュウゥゥ……と口笛を吹く。シャワーを浴びた後、置かれていた服はいつも来ている感じとは違って違和感があった。
グレーのワイシャツに黒いベストと脚にピッタリ合った黒のショートパンツと黒い艶のあるハイソックスだ。
ご丁寧にワイシャツの襟には宵が着けているのに似ている青いブローチが付いている。
玄関には革のショートブーツが用意されていた。
「……なんか、変な感じする。脚をこんな出すなんて久々だ」
「そうか? 宵に寄せた格好にしてみたんだが」
姿見をくいっと親指でさすマヤを見て、姿見の前に立つ。
「……変な感じ」鏡の前に突っ立ている死んだ魚のような顔をしている私が写っていた。
「そうか?」マヤは、口の中が寂しいのかさっきからお徳用チョコレートと書かれた袋からチョコを出しては包みを解いて口の中に放り込んでいた。
……灰皿の中が空になっていてエナジードリンクがしまわれている。
片付けるなら、人を呼ぶ前にしとけよな……。
「……いや、それよりさっさと資料と話を」私はローテーブルを間に挟むようにマヤの対面に座った。
「へいへい、まぁ洗濯スタートさせてくっからソレ見ててくれ」
マヤが指を指したローテーブルと合っていない高さのダークブラウンのソファーには黒いA4のリングファイルが置かれていた。
私はそれを取り、中の情報を読む。
中には酷い死に方をした女子高生達5人の情報と、死体の損傷部分の写真がそれぞれでコピーが挟まっていた。
「……同じ学校に通っている奴は過去含め無し、共通点もなし……じゃないな」
それぞれの殺され方はバラバラだが共通して
[殺害後に腹を裂かれて中の臓器を抜かれて陰部に何かの骨で作られた十字架らしきものが挿入されていた]
「これ、中の臓器って何が抜かれている? なくなってるとかあるのか?」
私は死体の写真を見つめながら聞くとマヤは洗濯機のある脱衣所から出てきて
「腹の中は獣に食い荒らされたような痕があった、ただし唾液等の体液はなくてな。私が本職の方で身動き出来たら良いが制限されてっからな〜」
マヤの本職という言葉で、わざわざ殺人事件で宵を頼ってきたのか納得できた。
「人間以外が関わっているってことか」私は資料から目を離してマヤの方を向く。
!!
感情が昂っていたせいなのか、一瞬マヤと眼が合ってしまい魔眼の暴発でマヤの過去の記憶を覗いてしまった。
*マヤの記憶の断片*
「……必ず、戻る」
濃い霧の奥から若い男の声が聞こえた。
マヤはパン! と一拍し
「私の記憶は視る必要はない。
話を戻そう、今回のは人間に悪魔が取り憑いているんじゃないし悪魔が殺っているとは断言できない……イメージでいうと未満な存在かな」
「ごめん、取り敢えず悪魔ではないってことか……」私は疑問を呟く。
マヤがコーヒーをずずっと啜って飲みながら私にマグカップを渡してくれる。
「いや多分、きっと、悪魔、だろうが痕跡が薄いんだ……悪霊よりは悪魔に近い気がするんだけど、混ざってるみたいな感じが近い」
悪魔や悪霊、それ以外にも何かが混ざった人間じゃない殺人鬼。
「その死体の中な、子宮だけは必ず取るんだ。他の臓物は雑に撒き散らして食い荒らすくせに絶対に子宮は綺麗に取る」
子宮に強い執着? 子宮が命を作るからか?
「仮に悪魔として悪魔は臓器で子宮が好きとか?」
「確かに女の体で子宮は命を作るっていう点で心臓に近い魔力を宿すが一般人は魔力を放出してて力が欲しいなら意味ないな、核になる心臓は残ってたぜ? 単に食の趣味とか……」
……食の趣味、気持ち悪い。
マヤが話しているとマヤの携帯電話に着信が入る。
「悪い、警察の方の仕事の電話だ」
私が頷くとマヤは携帯電話のスピーカーをオンにして話し始めた。
「神崎だ、どうした」
『お疲れ様です、竜崎です。
先程の雑居ビルの転落死した女性の件で神崎先輩が言っていた重要参考人の男性、死んでいました。争った形跡もなく恐らく自殺です。』
死んだ!?
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