第6話 1学期
いつのまにかこの生活、このクラスに溶け込んでいる。
でも、一つだけ思うことがある。
一年生の時はなかったいじめが新しく自分の心に刻まれることとなった。
この心はどんな癒しがあろうとも治ることなど無いと思う。
でも、そのおかげでこんな時はどのような対応をしたら良いのかなどが少しだけわかるようになってきた。
でも、心の傷は深まっていくばかり、
自分勝手な被害妄想で泣きそうになってしまうことだってある。
どうしよもないとわかっていても、
何か癒せるものはないかと探してしまう。
誰かに打ち明けられるはずがない、
誰かに打ち明けられずとも、動作でわかって欲しいと思う。
誰か、わかってくれる人はいないのか
毎日寝る前に必ずとも言っていい程、
思う。
ならば明日が来る。
明日は理科と音楽がある。
最悪だ。
何故かって、
理科は同じ班だし、音楽は隣の席に居る。
そして、自分が座ると小声で暴言を吐いてくる。何を言ってるかなどわかってしまう。
自分の耳が聞こえなくなって欲しいと思う。
一年生よりも生活がずっと苦しくなっている感じがする。
でも、もう人に頼る事はできるだけしないようにしたい。
自分事に他の人を巻き込みたくない。
でも、やはり自分のことを見てる人は居る。
話しかけてこないだけで見てる人はたくさん居る。
どうしたものかと思う。
自分を見てる人や自分をいじめてくる人の事を思うと、胸が締め付けられてしまう。
その気持ちに耐えれなくなり、保健室に来てしまう。
あれほど人には頼らないと思っていたのに、頼ってしまった自分にキレる。
「先生お腹が痛いですちょっとこの後の授業やれるか分からなです」
などと言うと、保健室の先生も察したのか、家に帰してくれた。
幸い、帰りの支度をしている時はみんな
体育の授業で体育館にいる。
誰にも見られずに支度をすることができた。
今日は胸が締め付けられるような1日だった。
明日は今日より、簡単だといいなと自分勝手に思う。
声の届かない君へ 月詩宮しおん @Shion_110
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