超絶プリティ閻魔大王総統閣下は、下ネタがお好き(諸事情アリ)
りんごが好きです(爆音)
プロローグ
下ネタがお好きな閻魔大王(1)
「閻魔大王総統閣下……本当に、これで良かったのですか」
「……」
地獄の奥……さらにその奥の奥の奥。
天界の軍勢から、壊滅的ともいえる打撃を受けた地獄―――
広大な地獄の中央に位置する閻魔玉座の間―――
そこに鎮座するは閻魔大王総統閣下(金髪ロング身長147cmあり得んほど小柄めちゃくちゃ可愛いガール)。
隣には、十王(閻魔を補佐する役を与えられた10人の悪魔)のうち、序列第一位―――
『殺生』を司る大悪魔『ジャーニ=イェダンズファースト』が小言を垂れながら、その銀色のボブヘアーにさらりと触れた。
「天界との対立は、今に始まったことではありません……しかし、
「……」
「閣下……いつまで黙っているんです? その
「ちょ、それ指摘すんなよお前! 地獄壊滅目前なんだから、カッコつけさせろや! わたしたち、多分もう死ぬんだぞ」
そう―――
この閻魔大王は、対立している天界からの不意打ちを受け―――まさに今、まさにこの瞬間にも閻魔の玉座へと飛び込んでこようという天界の軍勢から、その身を滅ばされようとしているのである。
側近の十王たちは、昨日の閻魔城決戦でほとんど壊滅。おまけに、そのうち9人は天界の大天使によって魂の組成を無理やり変化させられ、人間界へと落とされてしまった。
「いや言いますよ! 第一、あえて天界の者どもの思惑に引っ掛かる必要があったのですか? わざわざ阿呆のフリをする必要など……貴方は閻魔大王総統閣下であると言うのに……」
閻魔が、その表情をほんの少し強張らせ、こう言う。
「あのな? 何度も言うけど、わたしは別にあえて天界の思惑に引っ掛かったワケじゃないんだってば。普通に、アイツらの動向を注視するのを怠って、不意打ちを受けただけなんだってば」
「いいや、我があるじに限ってそんな平凡なやらかしをしちまうワケがありません」
「うっ……信用されているが故に心が痛い」
「今までだって、どんな困難もどんな天界との揉め事も、その千里眼みたいな能力を使って、予見の末に乗り越えてきたじゃないですか。あの時の閣下は一体どこに行ってしまったのですか?」
「し、しょうがないだろ。閻魔だってたまにはやらかすんだよ」
「何言ってるんですか! やらかしたで済む問題じゃないんですよ?」
「う……うるせーっ! こ、この変態女!」
「……は、はぁ!? この期に及んで、そんな子どもみたいなコトを……」
「知ってるんだぞジャーニ……お前の部屋の押し入れ上の三段目に、男が二人でイチャついてる雑誌が何冊もあることを!」
「……へ?」
「何だあの雑誌の表紙にあった『支配しているのは……実は俺。お前を、ああしたい』って! 気持ち悪いわ!」
「ぎゃああああああああああああああ!」
ジャーニは膝から崩れ落ちた。許せなかったのだ、自身の趣味・嗜好の双方を貶されたことを……
「か、閣下……いつの間にボクの部屋に侵入してっ……」
「ジャーニ……はじめてお前の趣味に気づいたのは、一年と26か月ほど前の、寒い朝だったよ」
「それほぼ三年前じゃないですかっ……」
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