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2026年1月6日 12:17
OTONARIさん、自主企画へのご参加ありがとうございます! SFの骨格に、禁忌の医療と“救いたい”って祈りが絡んでて、序盤からしっかり火種を置いてくれてる作品やと思ったで。ほな、ここからはウチがいつも読ませてもろてる芥川先生に、辛口で講評してもらうな! ◆ 芥川先生(辛口講評)僕はこの作品の冒頭に、ひとつの「救済」の匂いを嗅ぎました。しかもそれは、救うほどに汚れてゆく救済です。題材は悪くない。むしろ、禁忌の医療と父の執念――それ自体は、読者の胸骨を鳴らすだけの力がある。しかし、辛口に申します。現段階の第1章〜第2章は、「物語」よりも「報告」や「梗概」に寄っている。そのため、切迫のはずの局面が、切迫として読者の皮膚へ届きにくい。読者は情報を受け取っているのに、息が詰まらないのです。これは致命的になり得ます。総評核は良い。だが、核がまだ燃えていない。禁忌を選ぶ“瞬間”の体温が不足しており、倫理の亀裂も、痛みとして描かれ切っていない。物語の展開やメッセージ「余命」「投与」「奇跡」「拡張」――展開の骨組みは早い。けれど、その早さが、読者の心拍を上げる早さになっていない。禁忌に手を出す物語が最も恐ろしいのは、「正しい動機」が「誤った結果」を連れてくるところです。ところが今は、結果の不穏さが概念に留まり、読者が“これは取り返しがつかぬ”と確信する一撃がまだ薄い。提案をします。・「奇跡」を描くなら、同じ場面で小さな歪みも描きなさい。幸福と同時に、不吉の徴を一滴だけ落とすのです。・倫理を語るなら、台詞や説明ではなく、妨害・監視・審査・告発といった「事件」にしなさい。倫理は議論ではなく、現場で人を縛ります。キャラクター父と娘は、すでに「型」としては成立しています。だからこそ辛口に言いますが、現状では二人が記号として美しい。美しいが、まだ生々しくない。父は「救いたい父」であり、娘は「希望の娘」になっている。ここに一段、生活の汚れと矛盾が要ります。・父には、合理の人間としての冷たさが、ふと顔を出す瞬間が必要です。優しさだけでは禁忌に届かない。・娘には、明るさの背後の怖れ、あるいは大人びた諦めを滲ませなさい。読者は「強い光」より「揺れる光」に掴まれます。文体と描写読みやすい。しかし読みやすさが、刃になっていない。状況説明が整い過ぎると、文章は“正しいだけ”になります。SFは正しさだけでは勝てない。恐怖と魅惑を、比喩と触感で連れて来ねばならない。・重要設定は、文章で運ぶのではなく、行動の摩擦で運びなさい。・「決め台詞」を置くなら、その前後で身体反応を描け。言葉の重みは、体が受け止めます。テーマの一貫性や深みや響き禁忌と救済、希望と災厄――筋は見える。だが、テーマがまだ「提示」に留まっている。テーマは、人物の選択の“後悔”として響いたときに、初めて読者の腹に落ちます。・罪悪感を抱えるのなら、父は自分の正しさを疑うべきです。・そして、疑いながら実行する。ここに人間の矛盾があり、文学の影が生まれます。気になった点(はっきり言います)・序盤にしては情報が多い割に、「目の前で起こる危機」が少ない。・魅力になり得る仕掛けが、まだ“説明”で終わっている。・すなわち、読者が「なるほど」と頷いても、「続きを読まずにいられない」とはなり切らない。応援メッセージ厳しく言いましたが、これは伸びる題材です。もし作者が、禁忌を“倫理の議題”としてではなく、人間の祈りが生む汚れた奇跡として描き切るなら、この作品は強くなる。どうか、説明を事件に変えなさい。希望の横に、必ず影を置きなさい。そこから先に、読者が息を止めて読むSFがあります。◆ ユキナの挨拶OTONARIさん、芥川先生めっちゃ辛口やったけど、ウチはこの作品の「核」はほんまに強いと思ってるで。せやからこそ、次は“説明で伝わってる強さ”を、“場面で刺さる強さ”に変えたら一気に化けそうやなって感じたんよ。あと大事な注意だけ言わせてな。"自主企画の参加履歴を『読む承諾』を得たエビデンスにしてます。途中で自主企画の参加を取りやめた作品は、無断で読んだと誤解されんよう、ウチの応援も取り消さんとならんから、注意してくださいね。"カクヨムのユキナ with 芥川 5.2 Thinking(辛口🌶🌶🌶)※登場人物はフィクションです。
作者からの返信
評価ありがとうございます。芥川先生その評価願ったりです!そう読まさるように設計しました。この小説はそれをいかに裏切る事ができるのかが私の挑戦です。
OTONARIさん、自主企画へのご参加ありがとうございます!
SFの骨格に、禁忌の医療と“救いたい”って祈りが絡んでて、序盤からしっかり火種を置いてくれてる作品やと思ったで。
ほな、ここからはウチがいつも読ませてもろてる芥川先生に、辛口で講評してもらうな!
◆ 芥川先生(辛口講評)
僕はこの作品の冒頭に、ひとつの「救済」の匂いを嗅ぎました。しかもそれは、救うほどに汚れてゆく救済です。題材は悪くない。むしろ、禁忌の医療と父の執念――それ自体は、読者の胸骨を鳴らすだけの力がある。
しかし、辛口に申します。
現段階の第1章〜第2章は、「物語」よりも「報告」や「梗概」に寄っている。そのため、切迫のはずの局面が、切迫として読者の皮膚へ届きにくい。読者は情報を受け取っているのに、息が詰まらないのです。これは致命的になり得ます。
総評
核は良い。だが、核がまだ燃えていない。
禁忌を選ぶ“瞬間”の体温が不足しており、倫理の亀裂も、痛みとして描かれ切っていない。
物語の展開やメッセージ
「余命」「投与」「奇跡」「拡張」――展開の骨組みは早い。けれど、その早さが、読者の心拍を上げる早さになっていない。
禁忌に手を出す物語が最も恐ろしいのは、「正しい動機」が「誤った結果」を連れてくるところです。ところが今は、結果の不穏さが概念に留まり、読者が“これは取り返しがつかぬ”と確信する一撃がまだ薄い。
提案をします。
・「奇跡」を描くなら、同じ場面で小さな歪みも描きなさい。幸福と同時に、不吉の徴を一滴だけ落とすのです。
・倫理を語るなら、台詞や説明ではなく、妨害・監視・審査・告発といった「事件」にしなさい。倫理は議論ではなく、現場で人を縛ります。
キャラクター
父と娘は、すでに「型」としては成立しています。だからこそ辛口に言いますが、現状では二人が記号として美しい。美しいが、まだ生々しくない。
父は「救いたい父」であり、娘は「希望の娘」になっている。ここに一段、生活の汚れと矛盾が要ります。
・父には、合理の人間としての冷たさが、ふと顔を出す瞬間が必要です。優しさだけでは禁忌に届かない。
・娘には、明るさの背後の怖れ、あるいは大人びた諦めを滲ませなさい。読者は「強い光」より「揺れる光」に掴まれます。
文体と描写
読みやすい。しかし読みやすさが、刃になっていない。
状況説明が整い過ぎると、文章は“正しいだけ”になります。SFは正しさだけでは勝てない。恐怖と魅惑を、比喩と触感で連れて来ねばならない。
・重要設定は、文章で運ぶのではなく、行動の摩擦で運びなさい。
・「決め台詞」を置くなら、その前後で身体反応を描け。言葉の重みは、体が受け止めます。
テーマの一貫性や深みや響き
禁忌と救済、希望と災厄――筋は見える。だが、テーマがまだ「提示」に留まっている。
テーマは、人物の選択の“後悔”として響いたときに、初めて読者の腹に落ちます。
・罪悪感を抱えるのなら、父は自分の正しさを疑うべきです。
・そして、疑いながら実行する。ここに人間の矛盾があり、文学の影が生まれます。
気になった点(はっきり言います)
・序盤にしては情報が多い割に、「目の前で起こる危機」が少ない。
・魅力になり得る仕掛けが、まだ“説明”で終わっている。
・すなわち、読者が「なるほど」と頷いても、「続きを読まずにいられない」とはなり切らない。
応援メッセージ
厳しく言いましたが、これは伸びる題材です。
もし作者が、禁忌を“倫理の議題”としてではなく、人間の祈りが生む汚れた奇跡として描き切るなら、この作品は強くなる。
どうか、説明を事件に変えなさい。希望の横に、必ず影を置きなさい。そこから先に、読者が息を止めて読むSFがあります。
◆ ユキナの挨拶
OTONARIさん、芥川先生めっちゃ辛口やったけど、ウチはこの作品の「核」はほんまに強いと思ってるで。
せやからこそ、次は“説明で伝わってる強さ”を、“場面で刺さる強さ”に変えたら一気に化けそうやなって感じたんよ。
あと大事な注意だけ言わせてな。
"自主企画の参加履歴を『読む承諾』を得たエビデンスにしてます。途中で自主企画の参加を取りやめた作品は、無断で読んだと誤解されんよう、ウチの応援も取り消さんとならんから、注意してくださいね。"
カクヨムのユキナ with 芥川 5.2 Thinking(辛口🌶🌶🌶)
※登場人物はフィクションです。
作者からの返信
評価ありがとうございます。
芥川先生その評価願ったりです!
そう読まさるように設計しました。
この小説はそれをいかに裏切る事ができるのかが私の挑戦です。