ギャルを助けようとしたら ぼくに向かって和装束の女の子が降ってきた!

志一 ゆもも

第一話 空から?!




 ぼくは今……遠目に金髪の女子が複数の男に絡まれているのを隠れて見ていた。

三人くらいで柄の悪そうな人達。


助けるべきなのか……それとも見ないでおくことにするか……


「だからお前だろ! さっきから付け回してたのはよぉ!!」

 一人の刀を手にした男は大声を出した。

 体がびくっと反応するぼく。

 やっぱり……無理かな……出て行くのは。

 刀を手にしたあの男……武士クラスじゃないか……確か、侍の上のクラスじゃ……


 その大声に金髪女子は強気に答える。

 「だから……あーしじゃないし。道に迷ったんだってば!」


 武士クラスの男は金髪女子の服のえり元を掴んだ。

 「やめてよ!」

 言いつつも金髪女子は右手をさり気なく後ろへ回していた。


 んっ……? それより助けないと……

 でもどうしたら……?


 突如、金髪女子は右脚で蹴りをお見舞いしようと動いた。

 武士クラスの男は軽々と手で掴んで止める。

 「これで終わりだな! それにお前さぁ……その服装、盗賊クラスじゃねーか? ってことはだ、同じ能力者だろ? 面倒だし切っちまうか……」

 武士クラスの男は笑い出した。

 他の二人の男も笑う。


 男が刀を振り上げる。


 やっぱり……!!

 ぼくは叫ぶ。

 「やめろ!」

 三人の男達と金髪女子の視線が注がれる。


 「それ以上やると言うなら、ぼ、ぼくが相手になりっ……ます!」

 ぼくは、右手を上げつつ「クラス顕現!」と叫んだ。


 右手に大槌が現れ、金属製の鎧を脚・腰回り・胸当て・肩当てと身に纏う。

 掛けていた眼鏡も消えて視力が上がるのが分かる。


 「何だ? お前も能力者かよ、しかもクラスは火力戦士か……? 侍の上の武士クラスである俺に勝ってと思ってんのか?」


 「そうだぜ! クラスもだけどチビな奴が勝てると思ってるのか?」

 モヒカン頭の男が煽ってくる。


 さらに「確かにな、そんな貧相なガタイで大きなハンマー振るえるわけねぇし……!」と軽そうなロン毛の男も煽る。


 ぼくはイラッとくる。

 「チビとかは関係……なっ……」


 そこで叫び声が響く。

 「わあああああっ! よけるのじゃあああ!!!!」

 えっ、空から?!

 ぼくは上を仰ぎ見る。


 女の子が降ってきてる。いや落ちてきて……!!


 ぼくはどうすることも出来ず動けない。


 そのまま女の子はぼくに向かって落ちた。

 盛大な音と共に……



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ギャルを助けようとしたら ぼくに向かって和装束の女の子が降ってきた! 志一 ゆもも @Djg568

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