第37話 迷宮の核心


次郎が向かったのは、

地図にも載らない

小さな迷宮だった。


入口は崩れ、

人の気配もない。


だが、

世界の歪みは

濃い。


鑑定。


《歪曲迷宮

安定度:低

核心存在:あり》


核心。


それは

迷宮を生む

核だ。


次郎は

身体強化を

静かに重ねる。


三度。


足音を

消し、

奥へ進む。


魔物は

攻撃してこない。


ただ、

迷宮そのものが

圧をかけてくる。


息が重い。


核心部に、

淡く光る

結晶があった。


鑑定。


《歪曲核

召喚残滓》


次郎は

歯を食いしばる。


「やはりか……」


勇者召喚の

失敗ではない。


失敗を

繰り返した結果だ。

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