第28話 王城からの正式依頼


冒険者ギルドに、

珍しく緊張が走っていた。


正面玄関に、

王城の使者が

二名立っている。


鎧は簡素。

だが紋章は本物だ。


次郎は

依頼書を眺めていたが、

視線を上げた。


「秋山次郎殿」


使者が

深く頭を下げる。


「王より、

正式な依頼です」


周囲が

息を呑む。


次郎は

すぐには答えない。


「内容は?」


「新たに確認された

迷宮群の調査と、

初動制圧」


報酬は破格。

だが、

拘束条件も多い。


次郎は

一つだけ告げた。


「冒険者として受ける。

城には戻らない」


使者は

一瞬迷い、

頷いた。

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