夢掌編 『邂逅、滝』

間二郎(あいだじろう)

夢掌編 『邂逅、滝』

 闇夜に浮かび上がるのは荘厳な白色はくしょくの滝だ。

 おぼろげな光が漏れ出る白い花が、もはや花であるのか液体であるのか判然とせず、形を失ったものから形にしがみつくものまでが、そびえ立つ崖の上から下まで連なり咲く。

 白の色調は無限にあり、粉のような白、濡れた白、硬質な白……質感もまた混在している。

 甘露な飛沫しぶきを舞い上げながら怒涛のごとく流れ落ち、静謐な夜を壊さぬよう轟音を叫んでいる。

 夢。 

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夢掌編 『邂逅、滝』 間二郎(あいだじろう) @aidajiro_

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