それは祝いで呪い

@nyoronyro

第1話

 「生まれたぞ」

 「元気な子に育つかしら?」

 「今日は祝いだ」

 口々に飛び交う喜びの声。

 大人は酒が飲めると喜び、子供は出てくる料理に期待する。

 村人総出で、この日は宴が行われた。

 


 

 小さな村で生まれた子供。

 村人は皆が知り合いで、血が繋がらずとも親戚みたいなもの。

 特別な日に生まれた子供。

 村人は生まれたての泣いている赤ん坊に、1人ずつ全員が声をかける。

 祝いの言葉では無くて、それぞれの願望を刷り込むように。

 村人は手を合わせ拝み祈る。

 誰のために祈るのかは神のみぞ知る。

 

 祝われて育てられた呪いの子供。

 何も知らず、教えられず、それを疑問に思うことも無く。

 ただその時が来るまで過保護に育てられる。

 自由が無くても構わない。

 何故なら自由が何かを知らないから。

 

 

 

 3が日に産まれた子 3年たったら人の子に

 5年たったらお祝いに 7年たったら生贄に 

 この子の産まれたお祝いに、神様に捧げましょう。

 村のためのお祝いに、特別なこの子を捧げましょう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

それは祝いで呪い @nyoronyro

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画