五黄の寅の事業所顛末記
蒼碧
0.五黄の寅とは何ぞ?
皆様、ごきげんよう。
蒼碧のエッセイスト、碧 銀魚です。
ここ数か月の近況ノートをご覧になっている方は既にご存じかと思いますが、私はとある事業所で長をしています。
とは言え、私が経営をしているわけではなく、経営者は別にいます。
事業所はフランチャイズ経営でして、経営者は私が勤める事業所を含め、6つの事業所を経営していました。
その中の一つの、雇われ長だったわけですね。
何だかんだで、約10年もの間、長を務めていました。
ただ当初、相方の蒼風には、事業所で長をすることを反対されていました。
理由はいくつかあったのですが、その内の一つで面白かったのが、“五黄の寅”でした。
私達は“五黄の寅”の年の生まれです。
調べられると年がバレるので、断じて調べないで下さい。
断じて!
断じてです!!
五黄の寅とは、寅年生まれの五黄土星の人を指します。
五黄の寅の年は36年に一度しか来ないので、調べられると一発で年がバレるわけです。
では、五黄土星とは何なのか?
五黄土星とは、九星気学における九星の星の一つです。
九星気学とは、中国発祥の占星術の一つで、生まれた年月日の九星と干支、五行を組み合わせで、運勢などを占うものです。
本来は、方位の吉凶を占うものだそうですが、現在では生年から九つの星に分けて、その人がどの星に該当するかを調べ、その年の運勢などを占うものとして定着しています。
九星気学では生まれ年で、一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星の九つに振り分けられ、それぞれの気質や運勢の傾向などがあるそうです。
ちなみに、2025年生まれは二黒土星、2026年生まれは一白水星となります。
その中で、帝王の星と呼ばれ、抜きん出た運勢と強さを持っているのが、五黄土星。
これは、元の方位学の頃の名残で、基本的に五黄土星から見て、どの方位にあるかで、吉凶を占っていたことに拠ります。
そのせいで、五黄土星の生まれの人は、他の八星を支配する強力な星とされています。
また、土は万物を育む元になることもあり、二黒土星・八白土星より土気が強い五黄土星は、万物を統べるとされているそうです。
転じて、五黄土星生まれの人は運気が強く、また他の星を統べる傾向があるので、リーダーに向いているそうです。
まぁ、これだけ書くと、私は事業所の長に向いているように見えるのですが、“五黄の寅”となると、話は変わってきます。
ネットで調べると五黄の寅は、十二支の中でも運気が強い寅年生まれで、尚且つ運気が強い五黄土星なので、全人類の中で最強の運勢の持ち主とか書かれています。
元々、寅年生まれは運気の強さと、逆境に屈しない強い信念や行動力を持っていると言われています。
そこに帝王の星とされる五黄土星の特徴が重なるので、超絶運勢が強く、しかも体は頑丈、気は強い、そして絶対に諦めない意志の強さを持ち合わせていると言われています。
羨ましいでしょ~?
羨ましいですよねぇ~?
しかし。
現実はそんなに甘くないわけです。
先程、「運勢が強い」と書きましたが、これは決して、いいことばかりの人生という意味ではありません。
占星術における運勢が“強い”状態とは、簡単に言えば“良いこと”と“悪いこと”が激烈なレベルで、絶えず訪れるという意味だそうです。
だから、一度悪い方向に運勢が傾くと、一般人が経験しないようなことが急に起こったりします。
カクヨムのエッセイや近況ノートでは、その一部を書いたりしていますが、実は書けないレベルのとんでもないことを、私も蒼風もたくさん経験しています。
私達の私生活を知っているリアルの知人曰く、「こんなに不幸な人達、見たことがない…」だそうです。
ちなみに、近年だと2022年が五黄の寅の年だったのですが、私の事業所の従業員にその年の生まれのお孫さんがいるそうです。この前話を聞いたのですが、色んなことが、物凄く大変だそうです(笑)
うんうん、よくわかります。
一応、一例を挙げておきます。
2026年は丙午ですね。
丙午生まれの女性は気が強く、夫を食い殺すという迷信があるので、出生率が極端に落ちる傾向があります。
その丙午の次に女の子を産むのに向いてないと言われるのが、五黄の寅の年だったりします。先程も書きましたが、この年に生まれた女の子は気が強くなる傾向があるので、結婚に向かないというのが理由だそうです。
なので、私の年だけ、学年の人数が極端に少なかった覚えがあります。
小学生の時は、他の学年が3クラスだったのに、私の学年は2クラスしかありませんでした。
丙午もそうですが、人数が少ないと就職が楽になると言われますね。
ですが、五黄の寅はそうはいきません。
大学4年の秋、就職活動中の私達を襲ったのが、リーマンショックでした。
日本でも一気に景気が悪化し、「内定切り」という、恐怖の現象が全国各地で起こりました。私の同級生でも、夏までに内定をもらって安心していたのに、急に内定取り消しになった人が何人もいました。
まぁ、ピンポイントでそういうことが起きるわけです、私達の人生は(^^;)
結局、それで私と蒼風は満足に就職できませんでした。
そこで、2人で小説を書いて、一山当ててやろうと、これまた寅年生まれらしい考えを持ち、“普通の生活”をかなぐり捨てて、この生活を始めて今に至るというわけです。
まぁ、25年経っても、デビュー出来ていないわけですが(笑)
そんな五黄の寅ですが、これが何かのリーダーをやると、大変なんですよね。
何しろ、元々運勢がジェットコースターの五黄の寅は、尚且つ他の星の人への影響力が強いわけですから、リーダーをやると結果的に、ジェットコースター運勢に、全員を巻き込むことになるんですよね。
それが、蒼風が事業所の長に反対した理由の一つです。
まぁ、核となる経営者は別なので、大丈夫だろうということで最終的には私がこの事業所の長となりました。
実際、私が統括するコミュニティとしては、驚くほどこの事業所は安定していました。
もちろん、別のエッセイに書いた「私人逮捕」程度のドタバタは、年に1~2回は起こっていたのですが、事業所が大荒れになるほどのことは起こりませんでした。
2025年までは。
というわけで、今回は近況ノートにも書いていた、私が長を務める事業所の大トラブルと、その顛末を、ノートとはまた違った観点で書いていこうと思います。
一応、注意ですが、私は占い的なものを全面的に信じているわけではありません。
蒼風とは違い、霊感的なものもないので、その辺りがピンとこないというのが大きいですね。
ただまぁ、今回の一件は、この五黄の寅と照らし合わせると、結構面白い形になったので、敢えてこういう形でエッセイを書いていこうと思います。
まぁ、半分フィクションくらいのノリで読んでもらえると、幸いです(*´ω`*)
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↓あとがきのようなもの↓
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