👑 カエルのプリン王子とバズる和菓子屋:一口食べれば、君もカエル。伝統の羊羹VS禁断のゼラチン!バズりの果てに君はカエルの夢を見るか

Tom Eny

👑 カエルのプリン王子とバズる和菓子屋:一口食べれば、君もカエル。

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序章:冷え切った伝統と、青緑色の異分子


下呂温泉の裏手、湯煙に隠れるように佇む老舗和菓子屋**「羊羹庵」。 「お前の軟弱なプリンを混ぜるなど、伝統への冒涜だ!」 跡取りの羊羹 練太郎は、青緑色のプリン体を持つプリンプリン・ホップ王子**を睨みつけていた。父の代から続く「堅牢な羊羹」を守らねばという重圧が、練太郎の心を氷のように硬直させていたのだ。


その時、二人が浸かる「カラメル温泉」が黒く沸騰した。黄金桶のカラメル老師が叫ぶ。 「ゼラチン伯爵じゃれ!奴は世界中のスイーツから柔軟性を奪い、心を『死の硬直』で支配するつもりじゃれ!」 「……僕の出番じゃれ」ホップ王子が、震える体で練太郎の手を握る。「君の堅い信念と、僕の弾力が必要なんだ!」 二人の体が青緑色の光に包まれ、時空の歪みへと飲み込まれた。


壱:寒天の呪縛、伯爵の哀しき咆哮


ワープ先は、すべてが石のように硬化したパリの街。そこに君臨するのは、かつての名店「寒天閣」の跡取り、テングサ・テングことゼラチン伯爵であった。 「練太郎……一度固まったら二度と溶けぬ寒天こそが正義と教えられた俺の絶望がわかるか?俺は、体温で溶けるような柔軟な愛が欲しかった……!」 伯爵の放つ絶対零度の冷気が、練太郎の喉元に迫る。だが、その窮地を救ったのはホップ王子の「だじゃれ」だった。 「伯爵、そんなに怒ると……『寒天(完全)』に、フリーズしちゃうじゃれ!」 下らない。だが、その瞬間、極限まで張り詰めた場の分子結合がふっと緩んだ。


弐:カスタード厳王の啓示


二人はさらに、次元の狭間に住まうカスタード厳王のもとへ辿り着く。厳王は黄金の輝きを放ち、練太郎に問うた。 「伝統の『堅さ』とは、心を閉ざすための鎧か?否、それは中の柔らかい命を**『守り、育むための包容力』**であるはずだ」 練太郎は覚った。羊羹が堅いのは、その内側にある小豆の風味を、そして食べる者の心を優しく包み込むためだったのだと。


参:調理という名の錬金術


下呂へ帰還した二人の前に、巨大な大釜を構えた伯爵が立ちはだかる。練太郎はホップ王子と視線を交わし、自ら大釜の前に立った。 「伯爵、お前の愛(ゼラチン)を俺の伝統(寒天)で包んでやる。これこそが、羊羹庵の新しい『練り』だ!」 猛火で煮えたぎる漆黒のあんと、伯爵の冷徹なゼラチンが衝突する。練太郎の木べらが音速を超え、次元の壁を突き破る。視覚、嗅覚、そして触覚。焦げ付いた苦味と、プリンの甘美な香りが混ざり合い、ついにその結晶が誕生した。


漆黒の羊羹から、ネオングリーンのプリンがドロリとあふれ出す。 『天と地のハイブリッド・テラプリン』。


「僕のプリンは、決してスベラナイ!なぜなら、僕の体には『カエル』がいるからだ!」 ホップ王子の叫びと共に、テラプリンから放たれた浄化の光が、世界中の硬直を溶かしていった。


終章:一口食べれば、君もカエル。


事件は、SNS**「スウィート・トレンド(ST)」**で社会現象となった。


1位:#謝罪とご報告 ゼラチン伯爵(公式) 「実家の寒天を裏切り、世界を硬直させた罪を償います。今後は羊羹庵のバイトとして、梱包作業に邁進します」 2位:#テラプリン実食レポ 限界スイーツ女子🍓 「見た目は5000%グロ。でも、羊羹(寒天)を割ると、中から伯爵の愛(ゼラチン)が体温で溶けてあふれ出してくる……。もう他のスイーツじゃ満足できない。 #一口食べれば君もカエル #語尾がじゃれになる」


羊羹庵の店先には、新しい看板が掲げられた。そこには誇らしげなホップ王子と、バイト服で無表情にプリンを詰める伯爵、そして職人の顔に戻った練太郎の姿があった。


看板に刻まれたキャッチコピーは、今日も訪れる人々を戦慄と歓喜に誘う。


「一口食べれば、君もカエル。」


伝統と革新、そして救いようのない「愛」が混ざり合った新しい時代が、今、下呂の地から始まった。

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