のんびりお茶啜ってたら女子高の王子様に祀り上げられた件

くうき

第1話

 僕こと四季凪しきなぎねねには、今困っていることが起きている。


「ねね!!大好きですっ!付き合ってくださいっ!!」


 告白された。同性に。いやね、前提として僕はあまり異性とかを気にしてはいなかったからよかったんだよ。ただね、相手が……


「うん、ありがとうね。シオン。でも何で、僕なの?」


「ねねは、私のことをちゃんと見てくれる。弱いところもみっともないところも。」


「……でも、たくさんいいところもあるじゃん。」


「私のいいところなんて、分からないよ。客観視しても主観はどうしても入っちゃうし。」


 春宮シオン。私立栖鳳大学附属女子高等学校の1年生で、僕のクラスメイト。そして、学園で4人いる美少女『春夏秋冬』の春に位置する。

 で、そんな女の子から今告白を受けている。これから起こる受難に比べたらこの初めの出来事が一番マシだったなんて言うことになるとは、知る由もなかった。


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 僕は、良くも悪くものんびりしている。中学の受験で道に迷って受験をすっぽかそうとしたときに、助けてくれた先輩がいた。彼女は僕を見た途端、突拍子の無いことを言い始めた。


「うんうん、君なら問題ないかっ!!ねぇ、君!アタシの跡を継いでくれない!!」


「は、はい??」


「おっ、肯定の『はい』頂きました!それじゃあ、行こうっ!!」


 と、あれよあれよと、今入った高校に受験、そして合格。なんかとんとん拍子で事が進行したものだから、僕は少しだけ怖くなった。受験における詐欺でもあったのかなと。


 そうして、合格が伝えられて数日後、スマートフォンから非通知の通話が50件も入っていた。怖いよ。心霊現象を疑った。しかし、出ないと始まりそうにないので、出てみると、先日助けてもらって先輩だった。


「あっ、はい。どうしましたか?先輩。」


「やっと出てくれたね!!いつぞやの子!!」


「何か、非通知でたくさん来てたもので……すいません。」


「あっ、そうだったの。ごめんねぇ。今やんごとなき事情があって、使い捨ての電話番号を使用してるんだった。」


 どういう状態なのか、聞きたかったけど敢えて聞かなかった。詮索して藪蛇したくないし。


「それで、こんなに連絡してきて何か用件があるんですよね?」


「あっ、そうそう!!合格おめでとう、学年主席特待生さん!!」


「はぁ、ありがとうござ……へっ?学年、首席?特待生??何のことですか、それ。」


「あれ?合格通知書、見てない?」


「見ましたけど……ん??なにこれ。入部届と給付奨学金?月額50万さら入学費用授業費用の免除??」


 合格通知を見直すと同時に封筒の中から先述したものが入っていた。嘘だと言ってほしいよ!!お母さんも何で確認しなかったんだよぉ~!!


「そうなんだよね~!!」


 そこから、話は聞こえてた。尚、理解はしていない。そうして私はあれよあれよと、高校入学。部活選択の権利を失い強制的によろず部に入部。そこからは馬車馬の如くはたらく半年間が続きました。ホントに花の女子高生とは何だったんでしょうか?

 お茶を啜りながらのんびりと、特殊な青春を謳歌しているなぁと自覚する僕に、転機が訪れた。


「すいませんっ!!助けてくださいっ!!」


 急な訪問にお茶を零した。スカートが濡れて少しだけ心が落ち込んだのが分かった。

 僕の目の前には、桜色のくりくりっとした目に撫子色のロングヘアを靡かせて、部室に入ってきた。それにしても、何処か見覚えが……


「ん?シオンどうしたの。」


「あれっ!?ねねちゃん?どうしてここに。よろず部ってここで合っているよね?」


「合ってるけど、何かあったの?一先ず、座って。」


 中学時代の同級生が助けを求めてやって来た。そして今はクラスメイトの少女春宮シオン。


「実はね、部活動で人数が足りなくなっちゃって。明日の練習試合のメンバーがいないんだよっ!!」


「シオン、何部だったっけ?」


「えっとね、ハンドボール部だよっ。」


 そうだったんだ。と僕は相槌を打って返した。そこからシオンのマシンガンのような話が飛んできたけど、七割くらいの話は忘れた。長すぎると記憶からすっぽりと抜け落ちるよね。

 そんなこんなで、部活動の助っ人をしてトラブルに巻き込まれてそれを解決した結果………。


「ねぇ、ねね??」


「……あぁ、ごめん。少しだけ意識が飛んじゃってた。」


 シオンに告白されて今に至る。でも、これが僕の日常生活の平穏が崩れ始まる序章だなんて思ってもいなかったんだ。


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あとがき。

懲りずに新作を出してます。


のんびりやります。今年は継続させます。就活とかと一緒で途切れる可能性はありますが、できる限り頑張ります。

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