二年ぶりの帰省。さびれゆく、それでもおなじみの風景。そこで見かけた、二人の西洋風の外国人。救いをもとめるような視線をむけてくる彼ら。言葉が通じることはなく、ただおぼろげに意思を示すその二人。その二人が向かう先は。そして、彼らの来た場所は……。最後の一瞥で、きっと戦慄がおりてくる。
久しぶりの帰省。廃線寸前の鉄道、寂れた商店街。そんな郷愁を誘う風景の中に、異質な存在感を放つ彼らはいた。何やら困っている様子の男女。主人公は親切心から手を差し伸べる。二人は何度も頭を下げて感謝していた――穏やかな田舎の、代わり映えしない一日になるはずだった。ぞくりともした。けれど同時に“エール”を送りたくもなった。真相は謎だけれども。
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