魔女のポーション
ノソン
第1話 プロローグ
私の幼少期は、常に姉の隣にあった。美しくやさしい姉。姉を一目見た人はその美しさを誉めそやし、姉を知る人は内面の美しさをも称賛する。
私、私は姉とくらべるのもおこがましい。同年代の普通の女の子と比較してさえ、上位半分にもはいらないどころか、下から数えた方が早いほどの外見。そして内面も人にはいえないようなことを考えたりしている。
美しくやさしい姉はなにかにつけて私を気にかけてくれ、どこに行くにもつれていった。姉の友人も、姉ほどではないにしろ美しきやさしい人達だったので、私のような者にもやさしくしてくれた。ただ、それを無邪気に喜べなくなってからは、何かと理由をつけて姉の誘いを断ることにした。
私は多くの時間を家にあった本を読むことで過ごしていたが、その中で興味をひかれたのがポーションつくりだった。最初は本をたよりにやっていたが、父にたのんで教師をつけてもらってからは、それなりのものが作れるようになった。
最初は家族や使用人が使う程度だったが、両親や姉の知り合いに頼まれて作ることも増えてきた。伝え聞いた噂で、私が美人になるためのポーションを作ろうとしているというのがあったがバカげたことだ。たとえば肌の吹き出物を直すポーションで結果的に美人になることはあったとして、顔の造作を変えるようなことは出来ない。ポーションは魔法ではなく、身体がケガや病気を治す力を補助するだけなのだから。
ある時、我が家に縁談の話が来た。最初は姉に来たのだろうと思っていた。これまでも姉のもとには国内国外を問わず、数多くの縁談が舞い込んできた。我が家はそれなりの名家で、それこそ王族とも結婚できるほどなので、断るのに苦労するようなものもあった。
しかし、その時の縁談はなんと私にだった。
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魔女のポーション ノソン @NOSON
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