なろう系とはこれだとか言う哲学

検副

これ一本で丸ごと「なろう系」が読める!

なろう系はタイトルを読んだだけで話の内容が分かるタイトルの書き方をしている。タイトルには物語の導入を示す導入とは別の動機が書かれていることだろう。


 物語が成立するようになった原因を求めた際にそこで明らかな動機をタイトルに仕立てるという行為の成果物である。タイトルは物語には含まれていない分、物語が物語それ自体以外に接点を持つ重要なところである。


 物語に物語それ自体が成立した動機を書いてしまっては物語が展開していない点を踏まえて言葉が物語になっているという辻褄合わせを書いている訳なのであり、飽くまで、可能性を捉えるにしても辛うじて辻褄合わせだけを理屈立てて構築することが可能となった程度の物語らしくない文がエッセイ的に綴られているでしかないくらいのものである。結局、その文の所為で物語が断裂してしまうということを引き起こす。


 タイトルが書けていないどころか物語の中で物語が断裂しているなどという余計に拗らせた内容はなろう系が売りにしている読み易さに相反している。そのことから実際はそこにタイトルの分かり易さが働いておくべきであることが分かる。


 なろう系のタイトルは物語の中でそのタイトルに従った説明を書こうとした際に物語にならないものを筆者に書かせるものである。タイトルに従った説明を物語に帰結するように書くとすれば、本来的にタイトルには断裂が生じていて、物語を読めば物語が進行している中でそのような解釈の汲み取り方が可能であるという具合を示せるのが好ましい。


 タイトルには既に物語が進行している中でタイトル通りのような言葉の汲み取り方があることを示せているという義務があり、タイトルは物語として読むには話が飛んでいるという性質を持っていながらにタイトルとして成立しておいてあるという必要がある。その為、そのまま読んでも話が伝わるタイトルは物語として読んでもタイトルのような内容が書いてあるという義務を万が一にでも成立してあることを補完する役割がある。


 タイトルは元から文量的に話が伝わり難いのだからどんなに長い文でタイトルにしたとしても限界がある。では、その限界の中でタイトルが断裂の生じるまま話が伝わるようにするには可能性として嘘が記されてるということを書けば良い。何故なら、物語は元から嘘なのであり、その嘘を信じられる認識が純然にあるならば、自分の認識は本当を信じられない馬鹿なものとなってしまうと考えられるからである。


 故に、馬鹿な認識が何かしらの妨げを齎さない為にも予防線として嘘が書かれていないといけない。それも完璧な嘘なのではなく、物事としてはあり得る類の嘘であるとして現実性のような本当を信じられる認識を保つ為の維持力が作用していないといけない。


 物語は嘘を付くにしては穏便な方で、その物語がどこかにあった物事を記したとするにはそれが可能性の域であることを加味しないといけないのだから可能性としてあり得るかも知れないという披露も兼ねて現実にも起こり得ることを物事のタイトルに仕立てるということが重要である。


 現実から物語へ意識を向けるのに現実性も多少は考えられているから何しも物語の為の認識を本気になって構築する苦労もなく堪能し得るということは大きな支えである。


 ただし、現実性も兼ねてあるからといってタイトルの内容が読者の願望によって構成されているということはそれこそ現実味がないに違いない。その点、読者が持つ現実への願望が露わになったなろう系はなろう系の真髄に到達し得ていない。なろう系は飽くまでタイトルの書き方が独特であるというだけに過ぎず、その内容についてはタイトル化のし易いものを仕込むべきである。


 タイトルが一文として話を読んだように読めるということは物語の内容もなるべく話として成立するものであって概念や事象として成立するものでない現象を書くべきである。現象を物語に合うように工夫して書くには事情やその事情になった原因を現象の成立する理由であるとして書くべきである。


 ある意味、現象を学的に書かない為の物語化における要であり、なろう系といえども物語化としての核心を突いている。であるに、なろう系は物語化の極論を読み易さと伴に確立している。


 タイトルは事情とその原因を物語を読むという現象の一体として書いたと思うに理由に相当するものとなるのである。また、人称が付く文章として物語はその通りのものなのだから事情から入るタイトルは人称を彷彿とさせる。即ち、一つの文でそれが物語に合うものであるという評価を予め備えておける仕組みになっている。

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