『淫魔ちゃんねる』

@daikon_onion

プロローグ 『人間界突入前最終会議』

デバイスを初期化しています...完了しました

秘匿通信用魔力網に接続します...完了しました

掲示板を起動しています...完了しました


掲示板へようこそ。現在 1347 人がオンライン状態です。

スレッドを新規作成する場合は、1を入力してください。

現在進行しているスレッドを確認する場合は、2を入力してください。


”1”


スレッドのタイトルを入力してください。


”人間界突入前最終会議”


書き込んだ内容に間違いがなければ、再度1を入力してください。


”1”


出力します。少々お待ちください...






人間界突入前最終会議


1:

各々分かってると思うが、決行はこれより三十分後だ


2:

とうとう、か……

人間界との交流が始まってから、ずいぶんと我慢したからな……


3:

やっとあのアホみたいに厳しい渡航制限をぶっ壊せると思うとせいせいするわ


4:

そういえば、ハッキング班はどうしてる?


5:

人間界の掲示板に接触してからずーっとニヤニヤしながらタイピングしてるよ


6:

ああそう……


7:

どうせ初めて人間と話すからってテンション上がってセクハラまがいの文面送り付けてるんだろうな


8:

最悪の場合、チャHとかしてる可能性すらある


9:

これだから乳がでかくて性欲の強い淫魔は……


10:

私らが人の事言えるのかね 魔族なんて男を見たら目にハート浮かべて雌肉だっぷだっぷ揺らしながら襲い掛かる生物なのに……


11:

まあ、ハッキング班の仕事は半分終わったみたいなもんだし、あいつらは決行の時間まで人間と仲良く喋っててくれれば十分だろ


12:

人間にドン引きされてスレからキックされるのだけはやめてくれよ


13:

そういや次元門の方はどうなってる?


14:

かなりの不安定状態だな 開いたり閉じたりって感じ


15:

こんなんでちゃんと人間界に入れるのか?門を潜ってる途中に閉じたら胴体ちょん切れるぞ?


16:

いいんでない プラナリアみたいに向こうで復活したら


17:

やだなぁ どう転んでもコミカルにならないじゃん


18:

でも実際どうすんのさ 今は一応人間界と魔界が繋がってるっちゃ繋がってるけど、いつ完全に閉じるか分からんよ


19:

いや、その点は大丈夫 人間界に協力者がいるらしい


20:

人間界に?


21:

言っちゃ悪いけど、人間に次元を超えるゲートを開けるほどの力はないだろ


22:

人間ちゃんは機械が得意らしいけど、機械じゃなあ……


23:

いや、それがさぁ 魔王城にある政府用のゲートあるじゃん あれを建てる時に次元に穴を開ける用で使ってた宝玉をたまたま持ってるって人間が向こうに居るらしくて


24:

は!?マジ!?


25:

いや流石に信じられないだろ あんなもん魔王様直属の配下でも持てるか持てないかっていうド禁制の品じゃんか


26:

ところがどっこい、ガチ本物なんだよ なんか人間界との外交で向こうに渡った貴族が人間に横流ししたらしくて


27:

マジで何やってんの


28:

いやまあ、我々としてはそりゃありがたいけどさ


29:

だからリーダーこの作戦立てる時にあんなに自信満々だったのか……


30:

そうそう まあこっちがいくら準備整ってても宝玉持ってる人間の方がこっちの話を信用しないって線も当然あったんだけど、それも貴族様がきっちり事前に魔族の存在をバラしててくれたからスムーズにいって本当にラッキーだったな


31:

なに?その貴族は俺らに味方してくれてんの?


32:

ワテらゴリゴリの反政府組織なんですけど


33:

自分で言うのも何ですけど、俺らが今からすることってバチバチのテロでっせ 宝玉を預かるほど立場のあるお貴族様がテロの手伝いをするとは到底思えんが


34:

信じがたいことだが、貴族の裏切りについては全部たまたまらしい


35:

これは豪運チャート もっと親父殿を見習え


36:

そんな馬鹿貴族が俺たちの何を統治してくれるんだよ


37:

俺らが吐けるセリフでもないが、魔界の未来は暗いな


38:

まあそれは百万歩譲っていいとして、ゲート開いた後ってどうすんの


39:

確かゲート開通予定地が名古屋市の上空らしいね


40:

今のところ東京・大阪にゲートがあるんだよな としたらその中間地点にある名古屋に降りるとなると、向こうに駐在してる魔族はすぐすっ飛んできそうだが……


41:

とはいえ人間界では魔法の行使も飛行も制限されてるはず 人間界の責任者に許可をとって飛んでくるにしても、許可が下りるまでに時間がかかるだろ


42:

むしろ政府用ゲートから遠すぎないからこそ、事を荒立てすぎないよう移動手段が電車や車に限られるんじゃないかって言ってた


43:

誰が?


44:

俺んちの母ちゃんは言ってなかったぞ


45:

あと煮物は冷める時に味が染みるから、出来上がってから鍋の火を止めて十分ぐらい置いた方が美味いとも言ってた


46:

それはウチの母ちゃんも言ってた


47:

やっぱ母ちゃんって何でも知ってんだな


48:

そういう訳で、私らの現地での仕事は攪乱やね


49:

ほんじゃとりあえず予定通り市街地に魔族を流し込んでやればいいか


50:

今の人間界渡航制度に不満持ってる魔族なんてバトチャリックぐらいいるんだから


51:

今は言うほどいないよ


52:

ダブルナーフ痛かったな~


53:

よーし、人間界着いたら良さげな人間ちゃん探すぞ~


54:

ビビっと来たらこっそり持って帰っちゃお


55:

でも街を壊すのとかはご法度だぞ


56:

当然


57:

流石にその辺りは皆弁えてるだろ


58:

あとは人間界に送り込む魔族をどう集めるかだが……


59:

まあ魔族なんて暇だし、祭りやってたらすぐ来るべ


60:

本当に暇してるからな、魔族……


61:

最近私んとこの村ではがしりとりが流行してる


62:

何千何万年と生きてる魔族が、磨き上げた美貌も夜伽の技術も腐らせて、ヒトオスちゃんを捕まえることもなくしりとりか……


63:

なんぼ魔族が永遠に生きると言っても、その長い人生で蓄えたものなんて馬鹿でっけえ乳肉と尻肉と太腿ぐらいしかないってコトよね


64:

そんなアホが何かの役に立つかは不安だが、とにかくゲートが開いたら送り込むしかない


65:

てか何ならそろそろ作戦決行の時間じゃね?


66:

おおマジじゃん、準備しとかなきゃ


67:

ハンカチある、ティッシュある、おやつある、水筒ある、と……


68:

保険証とか持ってった方がいいかな


69:

昨日作り過ぎたカレー、持ってったら誰か食べます?


70:

なんか靴下が竜巻みてぇな破れ方してるが、まあいいか


71:

上の四人、よければ私と組まないか


72:

チャレンジャーおるね


73:

そいつらの何が琴線に触れた?


74:

おう、あと五分で突入だからそろそろゲート前集まれってさ


75:

おーし


76:

理性強化の魔法ちゃんとかけた?


77:

かけてないと今頃こんなに落ち着いてはない


78:

見渡す限り人間だらけの世界に飛び込むってのに私達魔族が冷静でいられる訳がないんだよな


79:

理性強化してるけどその上で人間ちゃんを貪り食い散らかすことしか考えられない


80:

ほんとにそう 先発隊は冷静でいなきゃだからチャットの文面ではふざけるようにしてたけど、さっき気が付いたらお気に入りの人間ちゃんのブロマイド本気で舐り倒してた


81:

てかシンプルにパンツ換えるのこれで五回目だし


82:

いくら何でも緊張はするね


83:

武者震いと言いたまえよ


84:

あと三分!!


85:

あー ちょっと理性強化掛け直すか


86:

ここから人間界と魔界の壁がぶっ壊れると思うと流石にアガるね


87:

魔族が自由に人間と交流できる世界、楽園と称してもいい


88:

人間界が魔族のビュッフェ会場になるんやね……


89:

あと一分!!!


90:

いやダメだ 落ち着いて作戦を遂行できる気しない


91:

私もだ 深呼吸ぐらいじゃ効かないわ


92:

ちょっと誰か冷や水ぶっかけてくれないかな でないと落ち着けない


93:

おいおいどうしたお前ら

そんなんじゃあ、作戦名『次元に穴開けて迎えに来ちゃった♡独身魔族全滅!可愛すぎ人間ちゃんにらぶらぶちゅっちゅインベード♡魔族の性欲煽り散らかす性犯罪ボディな人間ちゃんは纏めて強制婚姻だSP!♡』は失敗しちまうぞ


94:

サンキュ、完全に冷めたわ


95:

そうだった、私らが今からやる作戦って”これ”なんだったな


96:

開門まであと3秒!


97:

2秒!!


98:

1秒!!!


99:

行くぞ!!!!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

毎日 19:00 予定は変更される可能性があります

『淫魔ちゃんねる』 @daikon_onion

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画