君に恋して初詣
青川メノウ
第1話 君に恋して初詣
クラスメイトの優斗に片想い中の私。
「初詣の願い事なんて、叶ったためしがないし」
と親友の美里にぼやいたら、
「隣町の山手にある神社、小さいけどご利益あるんだって。行ってみたら?」
って言うから、
ものは試しで元旦にやってきた。
長い石段を上がると、寂れたお堂があった。
「初詣客が誰もいないって、変ね」
本当にここ?
そもそも神社じゃなくてお堂だし。
「一応お参りしとこ」
靴を脱いでお堂に入って、参拝した。
お堂を出て、靴を履こうとしたら、
「あ、片方ない!」
見れば少し離れた所で、一匹の狐が私の靴をくわえていて、
さっと藪の中に消えてしまった。
「マジ? ケンケンで帰れってゆうの?」
途方に暮れていたところ、誰かが石段を上ってきた。
現れたのは、なんと優斗だった。
「え、なんで?」
「初詣だよ。美里のイチオシだそうだ。お前こそ何してんだ?」
「えっと、靴がね……」
てか、美里のやつ仕組んだな。
で、帰りは優斗におんぶしてもらうことになった。
ちょっと、ハズイ……
「やっぱ、歩いてくぅー」
「怪我したら、どうすんだよ。素直におぶられろって」
優しさに思わず胸がキュンとなる。
広い背中があたたかくて、胸がドキドキ。
今年はステキな年になりそうだ。
君に恋して初詣 青川メノウ @kawasemi-river
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