予知夢
@thera
予知夢
2026年。年明け。あけましておめでとうございま、
模部「西暦2026年も、もう終わりか……」
ーーーおっっかしいなあ!?俺の記憶では今日始まったばかりの気がするんだけどなあ!?
旧友、模部の言ってることが何かおかしい気がする。
模部「今年もいろいろあったな……」
ああ、まだ七時間ちょいしか経ってない時間感覚なんだが俺がおかしいのか?
模部「まさか、今年ノストラダムスの大予言が遅刻して当たるとは思わなかったよ」
遅刻しすぎだろ!パンくわえた女子高生か!?
模部「まさか宇宙人がパン酵母くわえて侵略戦争しかけてくるなんてな」
ほんとにパンかよ!?いやだよそんな宇宙人!!!せめてパンくわえてくれよ!パン酵母でなくてさ!
模部「そのせいで、今年の8月から【あっぽんぎゃるど1年】に暦が変わったしなあ。」
マジで!?マジでなの!?うわ、カレンダー見たらマジなんだけど!てか、なに、スマホ見たら【あっぽんぎゃるど1年、12月300日】ってなってる、やっぱ正月だと思ったらいま年末だったの!?って、いや、300日ってなんぞ!?
模部「あっ、それと、ついでにいうと俺、紗耶と結婚することになったから。あっぽんぎゃるど1年の10月291日に交際スタートしてたんだ」
ついでで突然日常爆弾落としてくんなよ!?!?てか、あっぽんぎゃるど年号にもう慣れてんだろおまえ!?
模部「どうしたんだよ、さっきからうるせえなあ」
年始からツッコミフル稼働してるだけだよ!いや、年の瀬なのか!?わからん!!
頼むから初夢であってくれ。やっぱイヤだ。こんな初夢あってたまるか。
そうか、夢か。目を覚ませばいいんだ。
ーーーー
模部「……ら、瀬良!!!」
遠くで声がする気がした。
まるで俺の覚醒を待つような声で。
必死に生に繋ぎ止めるような声で。
ーーー泣くのをこらえきれない声で。
その幼馴染は叫んでいた。
俺はゆっくり目を開ける。
模部「瀬良、よかった。目を、目を覚ましたんだな!!!」
模部は泣き崩れていた。
医者「いいですか、落ち着いて聞いてください」
ネットミームで嫌というほど聞いたセリフだな、なんか。
医者「あなたは刺されて瀕死の重傷を負っていました。」
おっと、なにそれ初耳学。って、うわ、確かに身体が痛い
医者「しばらく入院が必要です。書類は後ほど持ってきますので、いまはもう少しお休みください」
あい、了解。
てか、初夢どころか走馬灯だったのか。
いっやな走馬灯だなーーー。
模部「瀬良、おまえ、犯人をどこまで覚えてる?」
ーーーいや、正直何も。
模部「いや……犯人、どころじゃない。いま安全地帯はどこにもない」
なにがあったんだよ。ただ刺されただけじゃないの?
模部「いいか?落ち着いてきいてくれよ?」
もうそれさっきやったよ。
模部「宇宙戦争が始まったんだ」
いやそれ、落ち着けるかよ!?
夢原「どうしたんですか?騒がしいですよ?」
模部「あ、夢原さん!彼女がお前の担当ナース、夢原紗耶さんだ。」
なんか名前にデジャヴを感じる。
夢原「書類をお持ちしました。」
ありがとうございます。
模部「今の日付わかるか?2026年7月の、」
夢原「戦争に負けたら、西暦書き換わるって本当なんですかね…あ、すみません!患者さんの目の前でこんな、」
模部「いいんですよ。不安ですよね。大丈夫です。ーーー例え戦争に負けたとしても俺が、あなたを……。なんでもないです、すみません」
夢原「っえ……」
………結婚、おめでとう。
模部「なにいってんだおまえ!?」
夢原「はい!?」
未来予知してやるよ。
ーーおまえら、あっぽんぎゃるど1年の10月291日に付き合う、ってさ。
予知夢 @thera
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