灯りの記録 〜見て見ぬフリをしてきた過去と向き合うために〜
なかみね ひまり
第1話 やりたいことに集中したくて、副業を探してた過去
私の名前は小島愛羅。当時20歳だった私は、絵を描くのが趣味だったことから、“イラストレーターになりたい”という夢があった。
田舎で育ったことから、都会での暮らしにものすごく憧れがあり、イタリアンレストランでバイトをしながら、1人暮らしをしていた。
ただ、私が働いてたレストランは、開店から閉店まで年中を通して忙しく、バイトしてる人は学生がほとんどで、フルで働いてくれる人が少なかったことから、面接の際、店長に
「フルで働いてくれないか?」
とお願いされた。私も最初の頃は、1日でも早く仕事を覚えたかったから、ほぼ毎日フルで働いていたが(多い時は10連勤したことも)その生活が半年ほど経った頃、体力的に疲れる日々が続き、
「私、何がしたいのだろう? 」
気がつけば、仕事優先の生活になってた為、イラストに集中できる日がなかった。
「生活のために働いてるのか? 夢のために生きてるのか? このままだと本当に、絵を描く時間がなくなる。もっと柔軟な働き方ができないかな?」
と考え、イラストに集中する時間を確保したかったから、バイト先で賄いを食べながら、スマホで“稼げる仕事”と検索をしてると、出てくるのは、“旅行ビジネス”や“コピペするだけで稼げる”といったものばかりで、
「教えるから」
と言って、先にお金を払わせようとするような、怪しい案件も多かった。
稼ぐことができれば“月収100万”も夢じゃないのかもしれないけど、稼ぐことができなければ、その月の収入は“0”。
そんな不安定さに、私はどうしても踏み出せなかった。
それでも私は、少しでも夢に近づきたかったから、安定収入が見込める仕事を探しつつ、昔暇つぶし感覚で描いてたSNSのアイコンをアップしたり、これまで描いてきたイラストを、ほぼ毎日欠かさず投稿するようになってたことから、その分“いいね”してくれる人も増え、その数が増える度に、
「誰かが見てくれている」
そう思えることが、私の灯りになってた。
夢に向かってたはずなのに、気づけば
「誰かの反応」
が、私の心の支えになっていたのでした。
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灯りの記録 〜見て見ぬフリをしてきた過去と向き合うために〜 なかみね ひまり @nakaminehimari
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