アウトロー日記Ⅱ
ラーメン店長
第1話 新たな任務
これまでの出来事を話そう。1人の軍人である"オメガ"は相棒の戦闘ロボットである"NC八"と戦争をしていた。戦争の最中に大きな爆発が起こり彼らは爆発に巻き込まれて異世界に転移した。そして元の世界に帰るために旅をして魔王のところまで行った。だが、魔王を助けるために人類と戦ったが敗れてしまい最後は自爆をしてその幕を閉じた。これで彼の物語は終わったと思われていた……。
「目覚めなさい」
知らない女性の声と同時に俺は起きた。
見知らぬ光り輝く真っ白の場所、どこを見てもなにもない。
「起きましたか?」
俺の目の前には昔に本で読んだ女神の姿に似ているものがそこにいた。
「何者だ?」
「私は貴方たちが神と呼ぶ存在です」
神とは空想の生物……俺たちよりも優れた存在であり絶対的な……
「権威を持つ……そう考えてるのでしょ? あながち間違ってはいないけどそこまで褒めてもなにもないわよ」
「俺が考えていることもお見通しってか?」
「そうなりますね」
今さら神が俺の目の前に出てきてなんの用だが知らないが俺は既に休みたい気持ちでいっぱいだった。
「なんの用だ?」
神はさっきまで笑顔で話しかけてきたが急に真剣な表情で話を始めた。
「貴方に依頼があるのです」
「じゃあ出ていってくれ」
俺のこの言葉に神は驚いた。多分だがこれが初めて否定されたのかもしれない。
「私からのお願いを断るのですか?」
「今は休みたいからな」
とても長いようで短いような旅を終えた俺はこれ以上の変化を求めず安らかに眠ることを望んだ。
「それは無理ですね」
「何故だ?」
「貴方はとても大変なことをした大罪人ですから」
どうやら俺が勇者を殺したことについて言いたいことがあるようだった。
「勇者は我々が選んで送った駒ですから勝手に壊されるとこっちもそれ相応の罰を与えなければいけないのですよ」
勇者は神が他の世界から呼び寄せた特別な人間であり、呼んだ人間に特殊能力を与えて魔王と戦わせるための者だった。
「それで俺をどうするんだ?」
「任務を与えます」
「任務?」
「そうです……勇者を殺しなさい」
神が言う言葉とは思えないことが口に出された。びっくりはしたが神が勇者を殺す理由があまり思いつかなかった。
「なんで殺すんだ?」
「魔王が死んだ今では勇者は不必要な存在なのです」
女神曰く、魔王が居なくなったから勇者たちの使命は終わり元の世界に帰ることができたのだがほとんどの勇者がそれを拒否して貰ったも力で暴れてるとのことだった。
「別にタダでとは言わないです。貴方の望むこと全てを叶えることを約束します」
「じゃあ他を当たってくれ」
"家族"を最期に殺した俺は心の整理がまだ終わってなかった。
「駄目ですよ勇者を殺したことがある貴方じゃないと」
「無理だ」
この言葉で引き下がってくれると思っていたが違った。
「ならば貴方の家族が苦しんでもいいのですか?」
「どういう意味だ?」
「私は神ですからそこら辺の方は自分で調節できるのですよ」
脅しとも言えるその発言……女神は俺が任務をやらないなら先に死んでいった"家族"を地獄に落とすと言うのだ。
「そいつは脅しか?」
「いいえ」
"家族"が苦しむ姿……それだけは見たくはなかった。
「いいだろう……やってやるよ」
俺は渋々答えて結局任務をやることにした。
「よかったです」
「でも、丸腰で戦えなんて言わないだろうな?」
「勿論です」
女神は空間から神々しい杖を取り出し俺に向けてきた。
「貴方には特殊能力を与えます」
「そうこなくちゃ……」
「ですが生前に持っていたものだけをあげます」
「は?」
生前に俺は特殊能力はなに1つ貰えず自身が持っているものだけで生き抜いてきたのにそれはないだろと思った。
「持っていけるなら相棒を頼むよ」
「無理ですね」
「なんで?」
「あれは無機物ですから」
女神曰く、相棒はNC八は有機物ではないため復活させることは不可能であることだった。そしてもう一つ、女神は俺は勇者を殺した大罪人だから能力をあげることができないのだ。
「じゃあどうしろっていうんだ?」
「そうなりますよね……なんせ貴方にはこれといった道具も能力もないんですから」
流石に道具や能力なしで勇者に勝つことは無理があるな。だとしても俺が持っていた武器も相棒の道具も今の俺は扱うことはできない。
「いや1つだけある」
1つの閃きが思いついた。危険ではあるが任務遂行はできる方法ではある。
「俺の身体をNCにしろ」
「それって……人間をやめるってこと?」
「そうはなるが流石にあのままデカいくらいじゃなくて同じ人間サイズまで小さくしてくれ」
「いいですけどそれで何を持ってくのですか?」
「OMEGAシステムで頼む」
俺は自身をNCにすることで自分自身を武器にすることにした。そしてOMEGAシステムを持っていくことができればあとは設置すればお手軽なサイボーグソルジャーの完成。
「分かったそれでいこう」
「じゃあちゃちゃっと送ってくれ」
「いいかい? 君が送られる場所は君がいた時代よりも1000年後の世界だから気をつけてね」
「そうか……1000年?!」
喋っている隙に1000年というパワーワードを出してきて驚きを隠せなかった。
「それじゃあおまけもしたから頑張って」
そう言って俺の周りは光で包まれてまたあの世界へ戻された。だが、この任務はそう簡単に終わるものではなく厄介な出来事に発展していくのだった。
アウトロー日記Ⅱ ラーメン店長 @gorlem
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