夢雨幻~∞~夢宇幻
ヒノカ・ヒミ
夢雨幻~∞~
目が覚めると
わたしは雨になっていた
雲に宿る一粒分の雨に
すると
わたしの記憶は遠ざかり
雨の記憶が混ざり合う
風も大地も
お空も雲も
すべて時を認め合い
それぞれの力を調和する
幾度とめぐり
繋がりゆく
まさに劇的な雨のきせき
大気と戯れながら
この星の力に身を任せること
その大きな喜びは
大地と出逢い
この星をやさしく包む
やさしく潤す……
雨の記憶は教えてくれる
”何も恐れずともよい” と
そうして ふと気づくと
わたし一粒分の雨は
祝福の旅立ちをようやく迎える
”さぁ 行きましょう”
”いつか また お逢いいたしましょう”
雨たちのかけあう想いが
旅路を照らし
わたしは落ちてゆく
喜びの中を落ちてゆく
あぁ 大いなる喜びの中を
そして確かに聴いた大地の声
「ようこそ あなたを待っていました」
染み入る闇の中
平安と幸福の深い闇
絶対的な安心感にくるまれていく…
心地よい空間に溶け込んでいくにつれ
闇が次第に色をふくみ
ついに光となった
次に目が覚めると
わたしはどんな場所にいるだろう?
わたしはいつか長い旅の果てに
愛するあの人の
いのちのひとしずくになってみたい
あのあたたかな体温の中で
もしもそのとき悲しみ包むなら 涙の雫になろう
もしもそのとき喜び溢れるなら 笑顔への道しるべになろう
この祈りが叶いますように…
目が覚めた
わたしはわたしになっていた
あの祈りが少し叶っている
愛する人に抱かれながら
目覚めた朝だった
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