【真愛の軌跡】自分探すつもりが、ガンダーラで聖地巡礼サバイバル中の俺は誰?

真沙羅院がらむ

第1章-1 清澄慧、自分探してきます

(着いたら21時過ぎでホテルには23時か、店全部閉まってるっていうパターンじゃん)



東京国際空港。


いわゆる羽田空港のC滑走路スタート地点で管制官から離陸許可を待っている赤いボディーのボーイング767−300ER。



その機内で、ホットシート12Aに座った清澄 きよすみけいは、窓の外に伸びる左翼の先端の反り返りを見ながら大きなため息を吐いた。


 

「ふはぁぁぁ~」




自分探しの旅に出た。



確かに、初めの頃はそのつもりだった。


しかし、何度も日本を離れていくたび、だんだんうまいものを探す旅に変化してる。この感じでは、ぜったいに自分探せないって思う今日この頃だった。



先月は仕事が休みの日には、韓国に毎週行っていた。


あの차돌박이チャドルバギが美味すぎて、慧は完璧にハマりきってしまったのだ。

広島の焼肉屋で食べるコーネによく似た部位で、カリコリカリコリと確かに旨いのはうなずける。


あまりにもハマりすぎて、いわば中毒になっていたので、今回は目先を変え台湾へ。




昨日、夕方5時に航空会社からのメールで


"Delay Estimate遅延 推定d"


と送られてきた。



(たぶん遅れるからね?)


(なんで前日から遅延するの決められるんだい?)


(ま、とりあえず向こうに着けばいいか)




(おーっとエンジン蒸かした!)


(ほらほらほらほら、Take Off離陸するっていうとき、このG感覚がたまらなくて飛行機乗ると言っても過言ではない俺)




-ギュイーン ガコガコガコー-



(ギアが格納される音。確認!)


(さよなら東京、また会う日まで。やっぱ尾崎だよなぁこういうとき)




(紀世彦のほうだけどサ)


[BGM]

"また会う日まで"



--------------

台北桃園国際空港に到着。

空港からMRT快速で市内へ向かい、台北駅からタクシー拾ってホテルに直行、チェックイン23:43。


部屋に入ってシャワーを浴び、なんだかんだで1時を回っていた。


(とりあえず寝るか)



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【脚注】

※ [BGM]について


物語を眼で追い、BGMを実際に耳で聴く事により、読書体験がより膨らむように選曲しています。


<利用例>

1. 最初に文章をエンドまで読み終える

2. 次に、BGM の"(曲のタイトル)"を Google、Youtube、Spotifyなどで検索

3. 曲を準備してもう一度最初から読む

4. BGM のところまで読んだら曲をプレイ

5. 続きの物語を読んでそのシーンの世界観をさらに拡げる


検索結果が複数出た場合、オリジナルメディアの音源とライブなどバリエーションを聴き比べるのも楽しみ方の一つ。


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この読書体験を何度も重ね、操作に慣れていただくことで、第1章のエピローグでは映画を見終わったときのような余韻を味わえるプロットに仕上げます。

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