喜雨

篁 しいら

第1話 土砂降りの雨

バケツをひっくり返した様な雨。


私はぼぉっと、無言で窓を見つめた。


現在火曜日、7:43。


私は枕元でけたたましく鳴り続けるスマホを取り、アラームを消して会社のダイヤルを躊躇いながら押した。

数秒後に聞こえた同僚の声に怯えた、私は声を絞り出した。

「……おはようございます、総務部の泉田です。 今日体調が優れないので……有給を取ります」

私は入社後初めて、自ら会社を休んだ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る