新年あけましておめでとうございます。

ネオローレ

1年間有難うございました

「それでは皆様。1年間有難うございました。2026年もよろしくお願いいたします!」


テレビのMCがそう言って大晦日の特番が終わった。

夜空に除夜の鐘が厳かに響いた。


正月はどのようにすごそうか。何処にも出かけず寝正月にしようかな。


「ねぇ‥‥‥。おとうさん初日の出見に行こうよ~」


眠そうな目をしきりにこすっている我が家の姫が言った。

娘が言うのならしょうがない。頑張って見に行くとしよう。


「明日の朝早くなるよ?起きてられる?」

「う~ん。頑張る‥‥‥」


眠りの穴の淵で娘はフラフラと落ちないように耐えていた。

私と妻は目を見合わせて優しく笑った。これは年を越した瞬間に初夢を見ていそうだ。


「もうすぐだから頑張って。」

テレビの時間は23:58を指していた。

あと2分。もうすぐだ。

家の中は水を打ったように静まり、その時を待っていた。


「ハッピーニューイヤー!明けましておめでとうございます!」

0:00。新年の始まりだ。

親2人が騒いでいる中、娘はすやすやと新年と同時に寝ていた。

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