僕と君、君と僕。

@Wancoin_ranti

第1話

私の名前は一ノ瀬 美月。青葉第一高校に通う、高校2年生。

今は図書室で時間潰し。

この青葉第一高校は全寮制で、学校の敷地内には大きなスーパーがある。

名前から考えると結構すごい学校。

私みたいにボッチで家族以外誰とも連絡を取っていない人に、

時間潰しとしてうってつけの場所が図書室。

.....友達欲しいなぁ....。

ホームルームが始まるのは8時10分ぐらいで、今は6時17分。まだ2時間ぐらいある。

だけど、本を10冊ぐらい読んでいたらきっといい時間帯になると思う。


「なあ、今日俺等のクラスに転校生が来るの知ってる?」

「知ってる!お前、2−1だろ?俺2−3だー。くっそー!同じクラスになりたかったー!」

....転校生?2−1?

2−1は私のクラスだ。

私のクラスに転校生...?

まあ、どのみち私には関係ない話。

その時は、そう思っていた。


___________________________


...あ、8時だ。やっぱり本を読んでいると、時間が立つのが早い。

急いで2−1の教室に向かう。

教室に向かうとやはり、転校生の話で盛り上がっていた。


「どんなやつなんだろうな」

「男らしいぞ」

「へぇー。仲良くなりてぇーなー」

「ねぇねぇ!転校生、男の子なんだって!」

「え!ほんとに!?」

「イケメンだと良いなー」


「........」

私は耳をふさいだ。私には関係ない。関係ない。

そう、私には女の子の友達すらいないのだから。


「あれ見てみろよ!」

「まーたあいつ一人かよ!」

「学校来る意味なくねw」

「わーw転校生がイケメンだったら仲良くしないでねーw」

「さっさといなくなっちゃいなよw」

「こらこらA子、やめなよーw」


.....これをいじめって言うんだよ。

もちろんそんなこと言えない私は黙ることしか出来ない。

先生が来るまで寝ていよう....


_________________________


「おーい!チャイムなるぞー!」


あ、先生だ。起きなきゃ...。


「あんたは寝てなきゃだめだよ〜?」

「そうそうwいつもずーっと寝てんだからw」

「ぅ゙ぅ゙....」


痛い。頭を抑えられた。苦しい...!

やめて...やめてよ...!


「やめっ....!」


ドン!


「はぁ?やめる?そんな言葉俺の辞書にはねぇよ!」

「きゃー!かっこいいー!」

「ヒュ〜!」

「あ゙....が...ば.....」


うう....苦しい....誰か...!


「おーい座れー。ホームルーム始めるぞー」

「「「はーい」」」


先生に助けられた....。

でもこの行動を見て見ぬふりをするのは先生もダメだと思うんだけど...。


「今日は転校生が来る。皆仲良くしろよー」


あ...そういえばそうだった。苦しくて覚えてなかったや。


「入ってこい」

「はい」


声の高さからして...男の子かな?

まあどっちにしろだよね。

気にしない、気にしない....。


「楠間 透です。よろしくお願いします」

「きゃー!」

「イケメンすぎるー!!!」

「おわ...かっけぇ...!」

「なあ、その青髪地毛?」

「はい。染めてません」

「まじかよ!」


あれ染めてないの!?

青髪って日本では珍しいと思うんだけど...


「楠間の席は....あそこだな。隣のやつ、色々教えてやれよー」

「きゃー!!」

「いーなー!!」

「お!俺と同じグループじゃん!」

「よろしくな!」

「はい。よろしくお願いします」


.......よかった。私の隣に来なくって。いじめがエスカレートするだけだから。

....どっちにしろだけど。あの人と仲良くなる必要はなさそうだ。

というか、仲良くしてくれないだろう。私なんかと。


___彼が一目惚れしてしまったとは知らずに。

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