溺れる果実

ゆぐ

溺れる果実

最初は体目的だった

お互いに付き合ってる人がいるのに、始まってしまったふしだらな関係

恋心なんて一切なかった

でも、彼とセックスをするたびに引かれあてしまった

別れれば済む話なのに、もう後には引けなくなった

バカだよね、私って


たまたま出会った、彼

学生時代、名前だけ知っているだけで、そこまでの仲ではなかった

まぁ、ちょっと話したぐらいで、そこまで仲

そのぐらいの彼と、たまた出会って、ちょと話して、そのままホテルに行った

相当気持ちよかったのだろう、シーツがびっしりと濡れていた

彼氏とではありえないセックスだった


やって思った

アルコールが入ってたと恩着せがましい言い訳を考えてしまった私は、クズだと

でも、あのちんこを、あの手つきを、あの愛撫を

私は求めた

あの時に会って以降、何度も会っては、セックスした

バレてもいい、そんな考えにまで溺れていた

私は彼に本気になっていた


セフレでもいい

ただ、あなたさえいてくれれば、それでいい

見つめられるだけで、手を繋ぐだけで、キスをするだけで

私の陰部は、憂いた果実のように、下垂れ落ちるほど濡れてしまう

握りつぶされ果肉のように、ベッドの上はいつもびしょびしょになる

終わった時には、カラスに啄まれた果物のように、気持ちいいを残して、すっからかんになっている


ぐちゃぐちゃにして、何もかも、あなたの手で

目を合わせて唱え、今日も、私は吹いた

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溺れる果実 ゆぐ @Mye_12

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