永遠、続く空

雨夏

第1話

 渡り鳥が遠く空を飛んでいる。


 まあるく膨れたスズメがベランダの柵で一休みしながら、時折りチュンチュンと鳴いているのが聞こえます。

 そんな平和な朝の景色の中、私はいつもよりこだわったメイクを確認して、ふと時計を見れば、指し示されるのはいつもより10分遅い時間。


「まっずーい、仕事遅刻しちゃいます!……ごめんなさい、スズメたちっ!」


 慌てて飛び立つスズメたちに謝って、私は柵を乗り越えて5階のベランダから飛び出しました。

『本日の天気は、投票により快晴に決定いたしました。皆様良い1日をお過ごしください』

 空に浮かんだ文字の通り、頭上には青く澄んだ寒空が広がっています。久しぶりに出した滞空ブーツは起動に時間がかかりはしたものの、まだまだ現役みたいです。


 西暦30××年、世界はそこかしこで自由な形をしていました。

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