番外編:怜くんたちの視点と、怜くんとのなれそめ♡

怜視点:大好きな人、美咲さん

 ボクはれい、今日で二十歳になりました。

 それで、ちょうど二年前に、愛する美咲みさきさんと結婚したんで、今日は、二回目の結婚記念日でもあります。

 ボクはまだ大学生ですけど、二歳上の美咲さんはもう働いていて、二人で一緒に暮らしています。

 美咲さんは、ボクに、

「怜くんは、ちゃんと勉強に集中してね? お小遣いもあげるし、バイトとかしなくていいからね?」

 って言って、生活費を全部出してくれてるし、ご飯もおいしいし、何より美咲さんのことが大好きだから、毎日幸せです。


 それで、美咲さんが、

「誕生日プレゼントに、ワイシャツ作ってあげる! そろそろ必要になってくるだろうしね」

 って言ってくれたときは、すごくうれしかったんです。


 でも、ある日突然「サイズ測るから!」って言われて、よく分からないうちに、ボクは全裸にされちゃって……。

 その時も、「サイズ測るなら服の上からでいいんじゃない?」って思ってたし、上半身はともかく、下半身まで脱がせるのはおかしいなあ、とは思ってました。

 それで、あとから調べたら、やっぱり、下半身はもちろん、上半身も脱ぐ必要なかったみたいですよね……。


 美咲さんは、たまに……いえ、ほんと言うと、結構、そういうことするんです。

 ボクの知らないところで、なんかたくらんでたり、急に変なこと迫ってきたり。

 でも、美咲さんはボクのためにいっぱいがんばってくれてるし、ギュッて抱きしめられると、やさしくて温かくて、結局は全部、許しちゃうんですよね。

 美咲さんの笑顔が見たくて、ボク、いつも負けちゃうんです。


 それで、今日は誕生日&記念日だから、またなんかすごいことしてくるのかな? とは思ってました。

 だって、サイズ測るって言って、全裸にされて、そのあとにやさしくボクを抱いてくれてた時も、途中からなんかニヤニヤ笑ってたんです。

 だから何かまた、よくないことを企んでるのかも……と、不安にはなってました。


 でも夕飯のあと、「ほら、前に言ってた、誕生日のプレゼントだよ?」って言いながら、美咲さんがワイシャツの箱を渡してきてくれました。

 ほんとにそれ、すっごくうれしかったんです。

 ボクの全身を、あれだけ念入りに測定されましたから、サイズもピッタリのはずだし、カッコいいデザインで「ありがとう!」って本気でよろこんでました。


 けど、美咲さんが「もう一個あるよ♡」って、別の紙袋を出してきました。

 その時も、ボクは「え? まだあるの?」って、素直に喜んだんです。

 だけど、その紙袋を開けてみたら、その中からは、白いレースのブラジャーとショーツが出てきて……。

 まさか……その、まさか、それがボク用のブラジャーで、そのブラジャーを着けろって言われるなんて、想定外すぎて……。 


 あまりに想定してなかった事態に、ボク、頭の中が真っ白になりました。

「え? ……これ? どゆこと??」

 って声が震えて、出てきた言葉は、それしかありませんでした。


 そしたら、美咲さんがニヤニヤしながら「もちろん、怜くんのだよ?」って言うから、

「これを……ボクに着ろってこと?」

 って、信じられなくて聞き返しました。


 そしたら、「そだよー♡」って軽く返されて……。

 もう、本当にパニックです!

「ムリ! いくら美咲ちゃんの頼みでも、これはムリだから!!」

 って、ボクにしては珍しく、ハッキリ言っちゃったんですけど、美咲さんが急に涙目になって、

「どうしても……ダメ?」

 って言ってきた瞬間、ボクの心、グラッて揺れちゃって……。

 その後、美咲さんがボロボロと泣き出したら、それはいつもの演技だって分かってはいたんですけど、ボク、もうダメで……

「着るよ……」

 って、つい言っちゃいました。


 でも美咲さん、それだけじゃ満足しなくて、また泣き出して、

「うれしいよ! メッチャうれしい! わー、楽しみー!」

 って言わされて……。


 ボクのその言葉、かなり棒読みだったと思うけど、美咲さんが笑顔に戻ってくれたから、それはよかったんですけど……。

 さらに「今、着てみて?」って言われて、脱衣所に逃げようとしたけど、美咲さんに「ここで♡」って止められて、結局、リビングで着替えることに……。


 後ろ向いてはもらったけど、着替えるときの音とか全部聞こえてるんだろうなって思うと、とってもはずかしくて手が震えて……

 Tバックのパンツを履くときとか、その、あまりに布が少なすぎて苦戦して、ブラのホックも一人じゃ留められなくて、結局、

「美咲ちゃん……ブラの……ホック……ボクだけじゃ、できない……」

 って言って、助けを求めちゃいました。


 美咲さんが後ろからホック留めてくれて、ストラップ整えてくれて、指が肌に触れるたび、ボク、ビクビクしちゃって……

「こっち向いて♡」

 って言われて、腕で隠しながら振り返ったら、美咲さんの目がキラキラしてて、

「怜くん……すっごいカワイイ……」

 とか言われて、スマホで撮られまくって……。


 それで、はずかしくてへたり込んじゃったけど、美咲さんに押し倒されて、ブラジャーもパンツも身に着けたまま、たっぷり抱かれちゃいました。


 ボク、こんなことされるの、はずかしいのに……美咲さんがよろこんでくれるなら、って思ったら、なんだか正直、そんなにイヤじゃなくなってて……。

 はずかしくて言ってないけど、いつも抱かれてるときよりも、さらに幸せかな? なんて思ったところも、あります。

 だから、ブラジャーのつけ方も、ボクなりにしっかり練習しちゃってます。


 美咲さん、いつもありがとう。

 ボク、こんなボクでも、美咲さんの夫でいられて、とっても幸せです。

 だからどうか、これからも、よろしくお願いします……。

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